1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで
【上司・ビジネスマン必見】無意識に嫌われる話し方4パターンと敵を作らないための改善策
キャリアや職場の人間関係を円滑にする上で、あなたの話し方は非常に重要です。特にビジネスシーンでは、無意識に使っている言葉が、相手を否定し、人間関係を悪化させているかもしれません。
ここで解説する「嫌われる話し方」は、ハラスメントではないため周囲も指摘しづらいですが、言われた側は「この人と話すたびに嫌な感じがする」とネガティブな印象を持っています。
あなたがもし、自分の考えや価値観が絶対正しいと思い込んでいるなら要注意です。
嫌われる話し方:4つのNGフレーズ
無意識のうちに相手を否定し、「自分が上」だと誇示してしまう、危険な口癖をチェックしましょう。
-
1. 「いや、それは〜」「そうではなくて」と否定から入る
本来は「ええ」「そうですね」といった肯定的な言葉から始めるべき場面で、反射的に否定から入るのが口癖になっている人は少なくありません。
無意識のメッセージ: 「あなたの意見は間違っている」「私の考えが正しい」
言われた側は話の腰を折られたと感じ、心に引っかかりが残ります。特にビジネスの世界で、常に優位に立とうとする人は、無意識にこの否定的な言葉を使って相手を下に見てしまいがちです。
-
2. 「どうしてそうなるかなぁ?」
一見、疑問を投げかけているように見えますが、その前提には「私が正しくて、あなたは間違っている」という潜在意識があります。
無意識のメッセージ: 「なぜあなたは正しくないやり方をするのか?」
部下には部下なりの考えや背景があるにもかかわらず、それを何も聞かずに一方的に否定し、問い詰める表現です。これは、自分が主導権を握りたいという欲求の表れに過ぎません。
-
3. 「普通はこうするよね?」「普通はそんなことしないでしょ」
この「普通」という言葉は、正しさの押し売りです。あなたが言う「普通」は、あくまで「あなたの世界での基準」でしかありません。
無意識のメッセージ: 「あなたのやり方は常識外れだ」「私の基準が絶対的な正しさだ」
価値観は人それぞれであり、世界共通の「普通」は存在しません。多様性を尊重する現代において、「普通」という言葉は相手の価値観を否定する「禁句」だと認識しましょう。
-
4. 「自分が若い頃は~」という昔自慢
「自分が若い頃は、会社のために遅くまで働いたもんだ」といった昔の苦労自慢は、上司にありがちな話し方です。
無意識のメッセージ: 「私たち世代は、お前たちより優れている」「自分のやり方に従え」
これは、相手より優位に立とうとして主導権を取っているつもりかもしれませんが、若い世代の感心を得ることはありません。特に働き方改革が進み、長時間労働が法律で禁じられている現在、残業や休日出勤の多さを自慢しても、時代錯誤として逆効果になるだけです。
敵を作らないために!好かれる話し方3つのポイント
人間関係を円滑にし、部下や同僚からの信頼を得るために、日頃から意識したいコミュニケーションのポイントをご紹介します。
-
日頃から「肯定的な言葉」を意識的に使う
部下から報告や提案を受けたら、まずは「いいね!」「そうなんだね」と、意識的に肯定的な言葉を返すことを口癖にしましょう。
たとえ最終的に修正が必要な内容であっても、まずは相手の提案を一旦受け止めることが信頼関係の構築につながります。職場の外、例えば家族との会話などでも実践し、肯定的なリアクションを習慣化することで、無意識のうちに身についていきます。
-
具体的な「行動」を認めて伝える
部下の自己肯定感を高めるには、「すごいね」「さすが」といった漠然とした褒め言葉では不十分です。
NG例: 「さすがだね、よくやった」
OK例: 「取引先への〇〇というアプローチの仕方が良いね」「資料の〇〇の部分の工夫が分かりやすい」
相手の具体的な行動や努力した部分を観察し、そこを認めて伝えることで、部下は「ちゃんと自分を見て評価してくれている」と感じ、素直に喜びを感じてくれます。
-
常に「反応の良い人」になる
部下から「ちょっといいですか?」と声をかけられた時のあなたの反応は、相手の自尊心に直結します。
反応の良い人: パソコンから視線を外し、身体を相手に向けて「どうしたの?」と答える。
反応の悪い人: 画面を見たまま「何?」と素っ気なく返す。
反応が悪いと、部下は「自分は軽んじられている」「関心がないんだ」と感じ、深く傷つきます。挨拶一つにしても、役職や年齢に関係なく、上の立場の人から積極的に行い、視線を合わせることで、相手を尊重する姿勢が伝わります。
反応の悪さは小さいことのように見えますが、積み重なると人が離れていく原因になります。良い反応を返すことで、心の距離を縮め、部下の変化(今日は元気がないなど)にも気づきやすくなります。
💡 あわせて読みたい:真面目さの落とし穴
本記事で指摘したように、「真面目さ」が裏目に出て、無意識に相手を否定し、人間関係を悪化させるケースは少なくありません。
では、完璧主義で真面目な人と、要領よく「遊び心」を持って仕事をする人。職場で成功し、多くの人に慕われるのはどちらでしょうか?
あなたの仕事の評価と長期的な成功を左右する、この「真面目さ」と「ずるさ」のバランスについて、さらに深い考察をしています。
【上司・部下NG集】職場の人間関係を壊す「上から目線フレーズ」13選と信頼を取り戻す言い換え術
仕事で成果を上げるためには、周囲の協力と良好な人間関係が不可欠です。しかし、コミュニケーションの中で無意識に使ってしまう「上から目線」のフレーズが、あなたの信用を一瞬で失墜させ、人間関係を壊しているかもしれません。
ここでは、ビジネスシーンで「一発アウト」になり、即座に嫌われてしまう危険なフレーズ13選と、信頼を取り戻すための言い換えのポイントを解説します。
第1章:一発アウト!人間関係を破壊するNGフレーズ13選
-
「あなたに言っても無駄だね」
(相手のプライドをズタズタにする、自分本位な否定)
これは相手を全面的に否定し、反論の余地を与えない一方的な言い方です。この言葉を使ってしまうのは、相手とのコミュニケーションを取り、妥協点を見つけながらお互いの納得感を高める意識が欠けているためです。立場・年齢・状況に関係なく、この姿勢は即座に嫌われます。
-
「何が言いたいかさっぱり分からない」
(歩み寄る姿勢が微塵も感じられない非難)
自分が理解できない理由を、すべて相手のせいにするフレーズです。言われた相手は自信を失い、プライドが傷つきます。本来、聞き手側が理解するために積極的に質問すべきです。
改善策: 例:「〜は〜とも受け取れるけど、正しい?」「〜がよく分からないので、他の例も教えてもらえる?」など、質問で歩み寄る姿勢を示しましょう。
-
「何度も言っているように」
(「私は悪くない」という責任転嫁の現れ)
「話の内容が伝わらないのは、自分の説明が悪いのではなく、相手が悪いから」という意識がこの言葉を使わせます。相手を責める前に、話し手である自分に非がないかを再考すべきです。
改善策: 違う言葉や例で分かりやすく言い直したり、理解している点と理解していない点を丁寧に確認し、相手の理解度を深める努力をしましょう。
-
「無理です」
(相手の期待を機械的にシャットアウト)
相手の期待や想いを、一言で機械的にシャットアウトする言葉です。特に上司からの期待に対して、平気で言い切ってしまうと、挑戦への意欲や協調性がないと評価されます。
改善策: まずは期待に応えられないことを「申し訳ありません」と謝罪し、「〜は難しいのですが、〜はいかがですか」と代替案や妥協案を出すことで、期待に応えようとする努力を示しましょう。
-
「(上司・目上へ)了解しました」
(敬意が欠けた、上から目線の不適切な表現)
上司からの指示や連絡に「了解しました」「了解です」と応じるのは不適切です。この言葉は上から目線のニュアンスになることがあるため、「承知しました」または「かしこまりました」と返すのが適切です。
さらに良い表現: 「承知いたしました。丁寧にご説明いただき、十分に理解しました」と一言加えると、より丁寧さが増します。
-
「(上司・目上へ)ご苦労さま」
(目下の人に使う表現。ビジネスマナーの基本)
ビジネスマナーの基本です。「ご苦労さま」は目下の人にのみ使える表現であり、上司や目上の人へのねぎらいには「お疲れ様でした」が適切です。「ご苦労さまです」と「です」を加えても、失礼であることは変わりません。
-
「言ってること分かる?」
(見下しと押し付けによる不快表現)
このフレーズは「相手を見下している」印象を与える上に、「きっと分かっているだろう」と思わせてしまい、分からないことがあっても質問しにくい雰囲気を作ってしまいます。相手の理解度を多用して確認するのは、不快度を増すだけです。
-
「あり得ない」「信じられない」「最悪だ」
(当事者意識と視野の狭さを露呈する幼稚な言葉)
目の前の問題や事態を一切受け入れない、当事者意識ゼロの言葉です。「私は自分の尺度でしか物事を捉えません」という幼稚な考えを露呈してしまいます。上の立場になるほど使うと恥ずかしい表現のため、すぐに使用を停止すべきです。
-
「この程度なの?」
(敬意が微塵もない、仲間を傷つける言葉)
仕事の仕上がりに対する要求レベルが、話し手と相手とで異なる時に口にしがちです。一緒に仕事をする仲間に対する敬意のかけらもない言葉であり、言われた相手はやる気を完全に失ってしまいます。
-
「~すべきだ」
(正論の押し付けは、人を息苦しくさせる)
その意見が正しくても、正論ばかりを一方的に振りかざす人は、周囲を息苦しくさせ、人は動きません。
改善策: 相手の状況や事情を思いやる配慮を示したり、自ら行動で範を示すなど、感情に訴えかける要素がなければ、正論は嫌がられるだけになります。
-
「くだらない」「しょうもない」
(自分以外の価値観を頑なに認めない)
自分がその価値を理解できないからといって、問答無用で「くだらない」の一言で片付けるのは自分本位すぎます。言われた相手は深くダメージを受けます。
改善策: 自分の価値観を変える必要はありませんが、先入観抜きで「相手はどうして価値を感じているのだろうか」と捉えようとする姿勢が、新しい発見につながります。
-
「それでいいんじゃないですか」
(面倒くささから発する「他人ごと」感)
アドバイスや相談に対して、まるで他人事のように応じる態度は、相手を激怒させます。対象の仕事を面倒に感じている時に出やすい言葉ですが、ビジネスパーソンとしては失格です。自分の信用や評価がゼロになるため、絶対に避けましょう。
-
「どういう意味があるんでしょうか?」
(納得しないと動けない、上から目線フレーズの典型)
自分が納得しないと動けないという考えが強い人が、仕事の指示やルールに対して合理的な意味を求める時に使われます。一見理不尽なものにも、何らかの理由や否定できない背景があるものです。そうしたことに考えを巡らさず、ストレートに否定しようとするものの言い方は反発を招きます。
第2章:信頼を取り戻すための3つの「歩み寄り」原則
上記のようなNGフレーズを避けるだけでなく、日頃から以下の3つの原則を意識することで、職場の人間関係は劇的に改善し、周囲の協力が得られやすくなります。
-
「まずは相手を受け入れる」を徹底する
否定的な言葉を封印し、「なるほど」「そうなんですね」といった受容の姿勢を口癖にしましょう。
-
「理解は聞き手の責任」と考える
相手の言葉が分かりにくい場合も、非難するのではなく「私の理解力が不足しており、申し訳ありません。〇〇の部分について、もう少し詳しく教えていただけますか?」と自分を主語にして質問しましょう。
-
「配慮と代替案」をセットにする
相手の依頼に応えられない場合は、「無理」で終わらせず、必ず謝罪(配慮)と「〜ならできます」という代替案をセットで提示する習慣をつけましょう。
🏆 さらにステップアップ!成功者が実践する全技術
本記事では、人間関係を壊す「話し方」と信頼回復の原則に焦点を当てました。しかし、仕事で圧倒的な成果を上げ、昇進や出世を掴むには、これだけでは不十分です。
一流のビジネスパーソンは、「人間関係」「評価」「話し方」の全てにおいて、徹底された「成功の技術」を実践しています。
あなたが仕事で成功するために必要な「全技術40選」を網羅した、決定版の記事はこちらです。




0 件のコメント:
コメントを投稿