1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで
【部下を叱る】を成功させる秘訣
以下の3つの叱り方をマスターして仲間との信頼関係を高めていきましょう。
仕事で信頼関係を築くために大切なこととは?職場での信頼関係構築のコツを徹底解説
またこの手法は親が子供に対して、叱る上においても同様に有効です。
是非実践してみてください。
相手が落ち込んでしまうと、行動の改善を期待できませんので、
叱る時は、最後に『あなたの仕事はもっと良くなる』
と、相手のメリットを伝えて終わらせることが重要です。
『次は頑張れよ』というのも曖昧です。
未来の行動につながる具体的なアドバイスをすることが大切です。
③事実を端的に示し、短い時間でポイントを絞り、叱る
説教モードで長時間叱ることは避けましょう。
同じ指摘を繰り返したり本筋とは無関係の過去のミスを蒸し返したりすると
納得からはほど遠い反発の感情を生んでしまいます。
また、あれもこれもと指摘せず、ポイントを1つに絞って叱りましょう。
【性格タイプ別】部下への正しい褒め方・叱り方でモチベーションを上げる
叱り方パターン例
『今後、皆を率いていく人間になるためには、言葉の使い方に気をつけないといけない』
と相手の将来に対する期待を含めてアドバイスすると素直に聞いてくれるようになります。
・やたらと気弱の場合
落ち込みすぎるタイプで叱りにくい
↓
能力否定にならないよう、気遣いながら少しずつ改善するように伝えましょう。
弱気な性格の人に対しては、叱り方を間違えると落ち込みすぎて、
別のミスやトラブルを連鎖的に起こしてしまうので注意が必要です。
ちょっとした指摘でも落ち込む人には、
『原因を本人の能力にして叱らないこと』が重要です。
『何かあったの?』『仕事が多すぎたら言って』と相手を気遣いながら、
『ここはよくチェックしておこう』とアドバイスしましょう。
慎重に言葉を選び、叱るというより、論す気持ちで話すとうまくいきます。
怒らない人になりたい?特徴を知って怒らない体質になる4つの極意
・ミスを繰り返す場合
仕事でのミス・確認不足を減らす方法は?ミス対策の行動習慣を身につけよう
何度注意しても同じミスを繰り返す
↓
またか!ダメな奴だな!ミスを減らせ!
と感情的になって、相手を頭ごなしに否定するのは、
『怒る』であり、叱るのとは別ものです。
『叱る』とは、『あなたの行動ではうまくいきません』と伝えることです。
本人なりの言い分を必ず聞くようにしましょう。
ミスを繰り返すということは、わざとでない場合、なんらかの問題があります。
まずは相手の言い分を最後まで聞き
その上で、『ミスを減らすにはどうしたらよいと思う?』と問いかけて、
問題がどこにあるかを建設的な方向で、
部下が自分で原因と解決策に気づくように誘導すれば、
本人も
- どこが悪かったのか
- 次はどうすべきか
を納得できます。
上手に引き出して、一緒に探していきましょう。
どうしても本人が気づかない場合は、
『提案として、こんなやり方もあるけど、どう思う?』
と考えさせるような質問系で、意見を求めてみましょう。
この方法であれば、上司は感情的にならず、部下も自分を否定されたとは感じません。
むしろ、『自分と一緒に考えてくれた』
ということが部下に伝わり、上司への信頼感に結びつきます。
また、本人には大きな問題がなく、
家族や友人、仕事環境に問題があることが発覚するケースもあります。
他にも、自分の指導が抽象的で相手が理解できていない場合もあるので注意が必要です。
・自分は悪くないという場合
何でも人のせいにする癖がある
↓
他責にできないよう、必ず本人に改善案を言わせるようにしましょう。
普段から人のせいにばかりする相手は、ミスをしても、むちゃな依頼をされたからだ。
などと言い訳をしながら抵抗してきます。
『それなら、次に同じことが起きた場合、あなたはどうする?』
と他責にできないような質問を投げかけ
その回答を必ず本人に考えさせ、言わせるようにしましょう。
メールに書かせて明文化してもよいです。
トラブルが起きた時に、あれこれ屁理屈を並べられて、ごまかされないためにも、
そうゆう相手には、主体的に動いてもらうことが重要です。
【性格タイプ別】部下への正しい褒め方・叱り方でモチベーションを上げる
部下への適切な叱り方
- 部下を守ってあげたい
- 部下を成長させたい
ビジネスシーンで言いにくいことを伝える3ステップ
叱ることは褒めることと不可分の関係にあります。
部下を叱るには、普段から成果を褒めて信頼関係を築いておくことが必要です。
仕事で信頼関係を築くために大切なこととは?職場での信頼関係構築のコツを徹底解説
叱れない人はまず、叱るのは本人の成長のためであることを再認識しましょう。
部下の人格攻撃をするのではないことを頭の中で整理しましょう。
下記の3ステップを踏むことで、相手に言いにくいことを伝えても
相手の反発を抑え、かつ自分の心理的負担も軽減できますので、
是非実践してみてください。
STEP1:伝える前
STEP2:伝える時
例:分かりました。○○さんの話をまず聞きましょう
STEP3:伝えた後
部下を叱る目的とノウハウを把握して、適切な叱り方をマスターしよう
後輩や部下に嫌われるリスクを負ってまで、なぜ叱らなくてはいけないか、
まずは叱る目的を確認しておく必要があります。
組織における自分の役割を理解したうえで、適切な叱り方をマスターしましょう。
まず把握すべきことして、会社は自分にどんな役割を求めているのか。ということです。
部下にただ好かれることではなく、組織全体のパフォーマンスを上げること。
それが会社の使命であり、あなたが会社にいる理由です。
そのため、組織全体のパフォーマンスに支障が出る言動をしたメンバーに対して、
上に立つ者は改善を促す責任があります。
その責任が果たせないのであれば、自分の成果が下がり、管理能力がないと
会社にみなされてしまいます。
裏を返せば、1人1人が組織として期待する方向へ向かって
自発的に動いていることによって、組織全体のパフォーマンスが
最大限に発揮されているのであれば、叱る必要はありません。
それを実現するためには、常日頃から部下との会話で、
組織が期待する方向や範囲をしっかりと提示しておく必要があります。
その期待値と実際の部下の言動にズレがあった際に、叱ることによってズレを調整し、
部下の自発性を引き出します。
同じ目的を達成する手法として、『褒める』方法もありますが、
相手が言動を変えるまでのスピードが違います。
叱るほうがショックが大きいため、効果に即効性があります。
そのため、緊急事態や重要課題については、叱らざるを得ません。
しかし、いざ叱ろうとする時、リーダーは
『自分に叱る資格があるのだろうか』と不安になることも少なくなく、
自分が未熟なのを棚に上げて人を叱るには勇気がいりますが、
自分が叱ることによって部下の成長に繋がるという気持ちをしっかり持って
接することで叱られる側の部下は嫌がりません。
適切な叱り方をすることで、部下は成長します。
なぜ相手を叱るのかを説明します。この部分を納得させることが大切です。
何が間違っているのか、その問題を解決するためにどうゆう方向に進んでほしいのかを
明確に伝えましょう。
相手の何を叱るか。変えられる部分を叱りましょう。
相手の人格や過去は変えられないので、否定してはいけません。
例えば、遅刻したケースなら、
『お前は昔からダメだな』のような指摘はNGです。
『今朝の遅刻ですが、明日から時間通りに来られる方法を考えて私に伝えてください』
というように、現在の事象を指摘した上で、
未来に向かった改善策に持っていくようにしましょう。
過去にまでさかのぼって非難する言葉
- お前、社会人何年やってんだよ
- 確か、あの時も・・・だったよな
↓
未来に向かって改善策を話すようにしましょう。
他の人の言葉を借りた言葉
- みんながお前に迷惑してるんだよ
- 課長が急げって言っているから早くしろ
- 上が許すはずないだろ
↓
自分の言葉に置き換えて主語は私にしましょう。
相手の全てを非難する言葉
- そもそも、お前は・・・
- お前、本当に使えないよな
- だからお前は・・・
↓
ヒトとコトを分け、コトを指摘しましょう。
決めつけ、思い込みの言葉
- ○○なくせに、こんなこともできないのか
- いつもお前は・・・
- だから言ったじゃん
↓
具体的に例を挙げて叱りましょう。
相手をよく見ましょう。
新入社員と入社5年目の部下では、スキルや能力が違い、
会社が求める期待値にも差があります。
個々の性格によってやる気が出る言葉や状況も異なりますので、
相手の資質に合わせて対応しましょう。
叱る場所は、他に誰もいないところで1対1が基本です。
しかし、その内容がメンバー全員に関係する事柄であれば、
全員の前で叱ったほうが、情報を正確に速く共有できます。
いつ叱るか。問題点を見つけてから間を置かない方がベストです。
どのように叱るか。
なるべく早く叱ったほうが良いですが、早すぎると怒りをぶつけかねません。
叱る前にトイレにいくなど時間を少し置いて冷静になりましょう。
話は短めに、問題点と解決策を簡潔に伝えます。
その際、ホワイトボードや白紙を用意して、部下と一緒にその問題を解決するための
対策を立てているという状態に持っていくことで、
相手は心理的に追い詰められているという
感覚が減り、話の内容を受け入れやすくなります。
叱った後には必ずフォローしましょう。
部下にとって叱られることは、多かれ少なかれショックな出来事ですので、
叱りっぱなしではいけません。
部下が気まずい思いをしないように、上司の側が早く気持ちを切り替えて、
これまで通りに接しましょう。
また、部下が問題点を改善したら、認めてあげましょう。
それでも部下との関係がギクシャクするような場合、
好かれる目的で関係を修復する必要はありません。
ただ、仕事に支障をきたし、部署が機能しなくなったら、
上司としての責任を果たせないため、
機能するギリギリのところまで関係を戻せば、それでよしとしましょう。
人生は変えられる!
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