仕事で「怒り」を力に変える4つの考え方|人間関係を好転させる「アンガーマネジメント」

2020/09/30

リーダーシップ術

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怒らない4つの極意 イメージ

この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで


仕事をしていると、どうにもならないことや予期せぬトラブル、そして人間関係のストレスから、怒りの感情がこみ上げてくることがあります。怒りは自然な感情ですが、そのままぶつけてしまうと、大切な人間関係を壊し、問題解決からも遠ざかってしまいます。


しかし、怒りをコントロールするスキル、つまり「アンガーマネジメント」を身につければ、この感情をマイナスではなくプラスの力に変えることができます。今回は、怒りを建設的なエネルギーに変え、仕事の成果と人間関係を両立させるための4つの考え方を紹介します。



1. 「怒り」を損得で考える:「問題解決」に焦点を当てる


怒りがこみ上げてきたら、まず立ち止まって自分に問いかけてみましょう。「今、ここで怒ることに、どんなメリットがあるだろうか?」と。

怒っている間、あなたの心は感情の波に支配され、冷静な思考は停止してしまいます。部下や同僚を怒鳴りつけることに費やす10分間があれば、その時間で問題の根本原因を分析し、再発防止策を話し合う方が、はるかに有益です。

怒りの感情は、あなたの貴重な時間、エネルギー、そして精神的なリソースを浪費する「最大の損失」です。この考え方を身につければ、感情的に反応する前に、「これは得策ではない」と冷静に判断できるようになります。



2. 叱るのではなく、一緒に考える:成長を促すコミュニケーション術


部下や後輩がミスをしたとき、あなたは反射的に叱りつけていませんか? 感情的に怒ることは、相手に恐怖心を与えるだけで、何の学びも与えません。相手の心は閉ざされ、「怒られないようにする」ことだけが目的になり、自律的な成長は期待できなくなります。

リーダーとして本当にやるべきことは、「なぜこのミスが起きたのか?」「次からどうすれば防げるか?」を、相手と一緒に考えることです。

  • 「叱る」から「問う」へ: 「なぜこんな失敗をしたんだ!」と怒るのではなく、「この状況はどうすれば改善できると思う?」と問いかけましょう。
  • 「一方的」から「協同的」へ: 解決策を上から与えるのではなく、一緒にブレインストーミングを行い、対話を通じて解決策を見つけ出すプロセスを共有しましょう。

この前向きな姿勢は、相手からの信頼を築き、感謝の気持ちを育みます。そして何より、チーム全体の課題解決能力を高めることにつながります。



3. 部下のミスは自分の責任と考える:マネジメントの本質を理解する


管理職として、部下がミスをしたときは、まず自分自身を振り返ってみましょう。部下の失敗は、多くの場合、あなたのマネジメント方法に改善の余地があることを示しています。

「なぜ必要な情報が伝わっていなかったのか?」「なぜ明確な指示を出していなかったのか?」「なぜサポート体制が不十分だったのか?」

このように、部下を責めるのではなく、自分のマネジメントに責任があると考えることで、冷静さを保つことができます。感情的に怒鳴ることは、リーダーの仕事ではありません。リーダーの役割は、チームが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、環境を整え、具体的な対策を講じることです。この思考は、あなたのマネジメント能力を飛躍的に高めるでしょう。



4. 怒ってしまったら、すぐに謝罪と反省を:「誠実さ」で信頼を回復する


怒りを完璧にコントロールすることは、誰にとっても難しいことです。どれだけ気をつけていても、人間ですから、ついカッとなってしまう瞬間はあります。

もし怒ってしまったときは、その後の行動が最も重要です。怒りの感情が収まったら、すぐに自分の非を認め、謝罪と反省の気持ちを伝えましょう。「言い過ぎてしまった、ごめん」と素直に謝ることで、相手は「自分のことを真剣に考えてくれていたからこそ、感情的になったんだな」と理解してくれるはずです。

この誠実な姿勢は、怒りによって生じた溝を埋めるだけでなく、かえって強い信頼関係を築くきっかけになります。完璧ではない自分を認め、誠実に向き合うことで、人間的な器の大きさを相手に見せることができるのです。



まとめ:怒りを「成長の原動力」に変える


怒りは、決してネガティブなだけの感情ではありません。それは、現状に対する不満や、物事をより良くしたいという強い思いから生まれるものです。

大切なのは、その感情を破壊的なエネルギーとしてぶつけるのではなく、冷静な分析建設的な行動へと転換することです。

今回紹介した4つの考え方を実践することで、あなたは怒りを力に変え、仕事のパフォーマンスを向上させるだけでなく、周りの人からの信頼も勝ち取ることができるでしょう。


部下との信頼関係をさらに強固にし、自ら動く最強のチームを作りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

部下育成の教科書|信頼関係を築き、自ら動く最強チームを作るマネジメント術

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