【顧客中心主義】時代は「個」へ。成果を出すビジネスの3つの原則

2020/09/26

リーダーシップ術

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売れる商品を世に出す イメージ


この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで


「仕事が嫌い」でもいい。ビジネスで成果を出すための3つの原則


「仕事が大好きだ!」と心から言える人は、そう多くはないかもしれません。しかし、仕事そのものへの愛着よりも、「誰かに喜んでもらいたい」「正当な評価や報酬を得たい」「自分の可能性を広げたい」といった思いがあれば、誰でも高いモチベーションを持って仕事に取り組めます。


この記事では、仕事への向き合い方から、変化する市場の読み方、そして成功する企画の生み出し方まで、ビジネスで成果を出すための3つの原則を解説します。


1. ビジネスの本質は「価値の創造」にある


あなたの仕事は、誰かのためになっていますか?

お客様は、単に商品やサービスを買っているわけではありません。「嬉しい!」「楽しい!」「便利になった!」という感情や、自分が得られるメリットを求めています。

この「嬉しさ」や「楽しさ」を真剣に考え、形にすることこそが、ビジネスを成功させる鍵です。お客様が心から喜んでくれる商品やサービスほど、多くの支持を得て、売上へとつながります。お客様と作り手、双方が嬉しくなる**「無限の循環」**を生み出すことが、価値あるビジネスの真の姿なのです。



2. 変化する市場を読み解く3つのキーワード


今の時代、買い手の消費行動は大きく変化しています。この変化を捉えることが、成功する企画の第一歩です。特に注目すべきは、以下の3つのキーワードです。

キーワード①:自由時間・余暇

リモートワークの普及により、人々の自由時間が増えました。この「増えた時間」をどう有効活用したいか、という心理に寄り添うことが重要です。

例えば、コロナ禍でお菓子作りやパン作りが流行したように、家で過ごす時間を豊かにする商品やサービスは、今後ますます需要が高まります。あなたのビジネスは、人々の「余暇」をどう彩ることができるでしょうか?


キーワード②:家族

外出が制限されたことで、家族で一緒に楽しむ時間が増えました。消費の決定権を持つ奥さんや、影響力の高い子供たちにターゲットを絞った企画が、大きな成果につながる可能性があります。

家族の団らんをサポートする商品や、家の中で楽しく過ごすためのサービスなど、家族単位での消費に着目してみましょう。


キーワード③:独自性・自立型消費

モノがあふれる現代において、人々は「自分だけの特別な体験」や「手作りの楽しさ」を求める傾向が強まっています。単に完成品を買うだけでなく、自分で組み立てたり、カスタマイズしたりする「自立型消費」の割合も増加しています。

これからの時代は、画一的な商品を提供するのではなく、顧客が自ら価値を生み出す余地を残すことが重要です。


3. 「失敗を恐れない」企画の進め方とチームの巻き込み方


「完璧な企画」は存在しません。成功する企画は、世に出して初めて成功だとわかります。


成功への最短ルートは「数」と「失敗」

成功する企画を生み出すには、一つでも多くの企画を世に出すことが最短ルートです。失敗は前提だと考え、恐れずに挑戦しましょう。たとえ失敗したとしても、その経験を次に活かすことで、成功の確率は必ず高まります。


企画は一人で抱え込まない

「アイデアを盗まれたらどうしよう…」と一人で企画を温めていませんか? 企画は、人に話して初めてブラッシュアップされます。他人に話すことで、思わぬヒントが得られたり、共感や評価が自信につながったりします。

周りを巻き込み、多くの意見を取り入れることが、企画を最後までやり遂げる原動力となります。


まとめ:成功の鍵は「価値提供」と「挑戦」


ビジネスで成果を出すには、以下の3つの原則を忘れてはいけません。

  • お客様の「嬉しい」を追求する: 顧客に真の価値を届けることに焦点を当てる。
  • 市場の変化に対応する: 「自由時間」「家族」「独自性」といったキーワードを意識し、新しいニーズを捉える。
  • 失敗を恐れずに挑戦する: 多くの企画を生み出し、周りを巻き込みながら実行する。

これらの原則を実践することで、あなたはきっと、仕事を通じて大きな価値を生み出し、お客様と喜びを分かち合えるはずです。


もし、さらに具体的な「成果を出す人の共通点や特徴」について知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

成果を出すための「思考・評価・仕事術」:ビジネスで抜きん出るための3つの鉄則


「色がモノを言う」!心を掴んで売上を伸ばすためのカラーマーケティング戦略

商品を売るための売れる色の決め方


「この商品、なんだか惹かれる」「つい手に取ってしまう」

そう感じたとき、そこには「」の力が働いています。現代の消費者は、単にモノの機能や価格だけでなく、その背景にある「雰囲気」や「精神的な満足感」を無意識のうちに求めています。そして、この無意識に最も早く、強く、深く訴えかけるのが色なのです。

この記事では、人の心理と深く結びついた「色」をマーケティングに活用し、顧客の心を掴むための具体的な戦略を解説します。



1. 購買意欲を刺激する「色の心理」を理解する


色は、私たちの心身に直接働きかける力を持っています。色によって気分が変わったり、エネルギーが湧いたりするのを感じたことがあるでしょう。この色の心理的効果を理解することが、カラーマーケティングの第一歩です。

  • : 活力を与え、行動を促す。負けず嫌いで、挑戦を好む人に響きます。
  • : 穏やかさ、安らぎを与える。平和や落ち着きを求める人に好まれます。
  • 黄色: 思考をクリアにし、前向きな気持ちを呼び起こす。個性や自己表現を大切にする人に訴求します。
  • : 集中力を高め、心を落ち着かせる。真面目で論理的な思考を持つ人に響きやすい色です。

あなたのターゲット顧客は、どんな心理状態を求めているでしょうか?彼らの無意識に寄り添う色を選ぶことが、商品やサービスを魅力的に見せる秘訣です。



2. 惹きつける配色と「売れる」デザインの法則


人の心は複雑で、一つの感情だけでは動きません。「安心したいけど、ちょっとワクワクもしたい」といった、複数の感情が入り混じっています。そのため、単一の色だけでは魅力を最大限に引き出せないことがあります。


成功する配色のヒント

「売れる色」の法則は、絶妙なバランスにあります。

  • ベースカラー: まず、商品のコンセプトを最も表す色を1色選び、全体のトーンを決めます。
  • 色の組み合わせ: 同系色で明度や彩度を変えたり、アクセントカラーを加えたりすることで、単調さを避け、深みを出します。
  • 自然界から学ぶ: 配色に迷ったら、美しいと感じた自然の風景を参考にしてみましょう。空と海の青、木々の緑と土の茶色など、自然界の配色は完璧なバランスを持っています。写真に撮ってグラデーションや色の比率を分析することで、魅力的なデザインのヒントが得られます。

3. 顧客の心を掴むための色別マーケティング戦略


ここでは、それぞれの色が持つ心理効果と、その色に惹かれる人の特徴を活かしたマーケティング戦略を紹介します。

心理効果: 活力、情熱、興奮
ターゲット: 挑戦者、頑張り屋
活用例: スポーツ用品、セール告知、エネルギードリンクのパッケージ

ピンク

心理効果: 優しさ、幸福感、美
ターゲット: 若々しさを求める人、癒しを求める人
活用例: 化粧品、スイーツ、女性向け商品のパッケージ

ベージュ/茶色

心理効果: 安定、信頼、落ち着き
ターゲット: 家庭的な人、グレード感を求める人
活用例: オーガニック製品、家具、高級感のあるブランドロゴ

オレンジ/黄色

心理効果: 明るさ、楽しさ、希望
ターゲット: 楽観的で好奇心旺盛な人
活用例: サービス業のロゴ、子供向け商品、食品パッケージ

心理効果: 安らぎ、健康、調和
ターゲット: 自然を愛する人、穏やかな人
活用例: 健康食品、環境に配慮した商品、癒し系サービス

心理効果: 信頼、知性、冷静
ターゲット: 真面目で理知的な人、プロフェッショナル
活用例: 銀行、ITサービス、ビジネス関連商品

心理効果: 神秘、芸術性、癒し
ターゲット: 個性を重視する人、ストレスを抱える人
活用例: アート関連、美容製品、高級感のあるギフト

白/グレー

心理効果: 清潔感、シンプルさ、無機質
ターゲット: ミニマリスト、新しいスタートを求める人
活用例: 医療品、デザイン家電、ファッション

心理効果: 権威、高級感、強さ
ターゲット: プレッシャーと戦う人、クールなイメージを求める人
活用例: 高級ブランド、ビジネスツール、男性向け商品

金/銀

心理効果: 豊かさ、成功、信頼性
ターゲット: 達成感を求める人、高品質を求める人
活用例: 高級品、記念品、限定品



まとめ


顧客は、商品の機能だけでなく「感情的な価値」を求めています。その価値を最も効果的に伝えるのが「色」の力です。

ターゲット顧客の心理を理解し、彼らが求める感情に寄り添う色を戦略的に活用することで、あなたのビジネスは必ず成功へと近づきます。


お客様の心を掴む話し方で、さらに売上を伸ばしませんか?

色が人の心理に働きかけるように、話し方もまた、商談や営業の成果を大きく左右します。お客様を楽しませ、信頼関係を築くためのコミュニケーション術について、さらに深く学びたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

商談・営業でやりがちなNG行動は?相手を楽しませて心を掴む話し方を身に付けよう


「大量生産」から「個の時代」へ。3つの消費フェーズから学ぶビジネス戦略

消費者の心を掴むモノづくりの掟


戦後の日本は、消費社会において3つの大きなフェーズを経てきました。それぞれの時代で成功を収めるビジネスモデルは異なります。この記事では、時代の変化を理解し、現代の消費者に響くビジネス戦略を解説します。

1. 日本の消費社会を動かしてきた3つのフェーズ

フェーズ1:メーカー主導の「モノ作り」の時代

戦後、モノが不足していた時代には、メーカーが中心でした。イノベーションによって大量生産が可能になり、コストを抑えて商品を供給する「合理化」が成功の鍵でした。


フェーズ2:流通主導の「効率化」の時代

モノが溢れ始めた時代に台頭したのが、スーパーマーケットに代表される流通業者です。大量の商品を効率よく、低コストで消費者に届ける仕組みが構築され、流通段階での「合理化」が競争優位を生み出しました。


フェーズ3:消費者主導の「個の時代」

そして現在、私たちは第三のフェーズにいます。メーカーや流通の都合に合わせるのではなく、消費者が自身のライフスタイルに合わせて商品やサービスを選び、創造する時代です。この新しい消費に対応するには、「シンプルで、カッコ良く、本当に使いたい」と思わせるものが求められます。


2. 現代ビジネスの成功法則:「オーバースペック」からの脱却

市場には、高品質だけど複雑すぎる、いわゆる「オーバースペック」な商品が溢れています。しかし、モノの価値は使われて初めて生まれます。どんなに優れた機能も、ユーザーに使われなければ意味がありません。


成功の鍵は「ユーザー起点」の思考

現代のビジネスに求められるのは、以下の2つの問いを常に持ち続けることです。

  • どうすればお客さんが満足してくれるか?
  • お客さんの不満をどう解消するか?

ユーザーの心理を深く読み解き、一歩先の未来の光景を描き出す「仮説力」こそが、今、最も重要なスキルです。


3. ユーザーの心を掴むための具体的な2つの戦略

戦略①:β版を世に出し、ユーザーと共に改善する

最初から完璧な完成品を目指すのではなく、まずは「β版」として世に出してみましょう。ユーザーに使ってもらいながら、その反応を基に猛スピードで改善していくアジャイルな手法が、変化の激しい現代には最適です。


戦略②:たった一つの「強み」を徹底的に磨き上げる

良いものを作りたいという思いから、あれもこれもと機能を付け足しがちです。しかし、本当にユーザーの心をつかむのは、たった一つの際立った特徴です。

「これしかできない。でも、それがめちゃくちゃすごい。」

この考え方で、あなたの持つ強みを一つに絞り込み、徹底的に磨き上げることが、唯一無二の価値を生み出す道となります。際立った特徴は人に伝えたくなり、自然と口コミも広がります。


まとめ:これからの時代を生き抜くために


現代のビジネスで成功を収めるためには、消費者主導の「個の時代」を深く理解することが不可欠です。

  • ユーザー起点の思考で真のニーズを読み解き、
  • 「β版」で素早く改善を繰り返し、
  • たった一つの強みを徹底的に磨き上げる。

これらの戦略が、あなたのビジネスを次のステージへと導くでしょう。


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