昇進・昇格判断に使われる基準を知り、昇格抜擢される振る舞いを身に付けよう

2024年8月9日

リーダーシップ術

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昇進判断に使われる基準




この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで


昇進の意義


昇進し地位が上がると、

・面倒なことが増える
・責任が増える
・仕事が増える

など辛い比重が増えていきます。

また、
人を教育したり、人前で話す必要も出てくるため、
沢山本を読み、教養を身につける必要も出てきます。



昇進することは、昇進する器があるから昇進したのではなく、
将来性の期待により昇進したから、それに合う器が創られていきます

つまり、昇進することによって、
結果的に自分が一番得をし、人として成長できます。

理解しやすい例えとしては、

お母さんだから子供がいるのではなく、
子供ができたから、お母さんらしくなっていく

という例が一番わかりやすいかと思います。

昇進とは、社長とか部長とか呼ばれたい、
威張りたい、給料を上げたいという目的ではなく
自分のステージを上げて、人として成長できることです。



自分に自信がなくても、目の前にチャンスがやってきたら
一か八かで昇進することを目指したほうが良いです。

たとえ昇進できなくても、目指したほうが
人生のステージでは昇進できます。

今よりももっと大きな自分を得るためには、
ちょっと背伸びして頑張ったほうが良いです。

階層別での昇進判断に使われる基準


①事業に対する姿勢


平社員:問題解決

与えられた問題を解決するスキルを持っているか。
適切な解決策を素早く導き出せると、評価が上がります。

管理職:問題認識

自分の部署の収益に関わる問題を見つけられるか。
広い視野を持って、現状を分析する力が必要になります。

経営層:戦略的なポートフォリオ(事業の多角化・選択と集中)

新規事業に参入したり(事業の多角化)、
経営資源を適切に振り分けたりする(事業の選択と集中)力が求められます。


②成果に対する姿勢


平社員:進捗遵守

業務を締め切りまでに終えられるか。
自分の能力に合わせて計画を立てる時間管理のスキルが求められます。

管理職:数値管理

業務の進捗状況や成果など、チームの動きを数値で捉えて判断し、
次の一手を打つスキルが要求されます。



経営層:収益構造の転換(ビジネスモデリング)

収益を上げる、ビジネスモデルを構築できるか、
市場の変化に応じて機動的に、収益構造を適切に見直すスキルが重視されます。

③目標に対する姿勢


平社員:『部分』目標達成

担当業務の目標を達成し、チーム全体の目標達成に貢献できているか。
自分の業務に対する責任を持つことが大事です。


管理職:目標達成

リーダーとして組織全体の目標を達成できるか。 うまくいっている時もそうでない時も、 状況に応じて、適切な対応を取れることが肝です。



経営層:目標の引き上げ、意味づけ(勝利へのこだわり)

会社を成長させ続けることがポイント。
会社全体の目標を設定し達成すれば、目標をさらに引き上げて挑戦する姿勢が問われます。

④組織力アップに対する姿勢

平社員:自己啓発(自分のスキルアップ)

自分の成長を考えて、日頃からスキルアップや人脈作りに努めているか。
向上心を持っているかどうかが問われます。

人脈を作っていく上で、会社から費用が出ない場合は、
自分のお金を使うことを惜しまないようにしましょう。

なぜなら、 誰のものでもない、
自分の財産を作ることになるからです。

仮に将来、転職したとしても、取引先の人たちは会社ではなく、
自分自身についてくることになります。

何物にも代え難い財産を築いていく人脈に関わることには、
自分のお金は迷わず使っていきましょう。

管理職:部下育成

部下や後輩1人ひとりの仕事の能力を把握して、 それぞれに合った仕事を任せる。いい働きは認めて、成長を促します。



経営層:人材マネジメント

適材適所の人材活用ができる。加えて、社外の優秀な人材を獲得できるネットワークや、 リストラを断行できる頑強さも必要です。  


昇格抜擢される人の行動振る舞いを身に付けよう

昇格抜擢される人の行動振る舞いを身に付けよう


格抜擢される人は、埋もれてしまう人と何が違うのか。

上司や部下、同僚とどのようなコミュニケーションを取っているのか。

昇格抜擢される人がどんな行動振る舞いをしているのかをシーン別にご紹介します。


①上司に気持ちよくしゃべってもらう


ポイント

人は関心を持って聞いてくれ、相手には、もっと話をしたくなる


昇進抜擢される人は、

『こいつとしゃべっていると気分がいいな』と、

上司や周囲のメンバーから思われていることが多いです。

そんな人は話をしている時に、

聞き役に徹するだけでなく、感情豊かに共感し、

相手の苦労話や自慢話をちょっとしたドラマに仕立て上げます。

コツは、相手の話を引き出す、絶妙な質問にあります。


会話例

『え?○○さんにもそんな時期があったんですか?』

『それってとても悔しくなかったですか?それからどうされたんですか?』

『課長に嫉妬したり、嫌がらせをしたりする人も いたでしょうね』


②『いい天気だね』の声がけにうまく返す


ポイント

会話を繋ごうとする人は、声をかけられやすい


エレベーターで一緒になった上司・役員から

『天気がいいね』といわれた時、

『そうですね』の一言で沈黙してしまうのは、もったいないです。

天気の話は、ごく普通に交わされる話題ですが、

うまく話を発展できる人は、それほど多くありません。

発展させるコツは、自分の話をちょっとつけ加えることです。


会話例

『そうですね。雨が降ると頭痛がする体質なので、今日はとても快調です。』

『そうですね。ランチにちょっと遠出して、人気のラーメン店にでも行こうかなと』

『そうですね。気持ちがよかったので、今朝は家から最寄り駅までバスを使わずに30分歩いてきました』


③上司にねぎらいの言葉をかける


ポイント

気にかけられて、ねぎらわれて、悪く思う上司はいない


上司は、部下をねぎらうのも仕事の1つと考えつつも、本音では、

俺こそねぎらってほしいよ。と思っていたりします。

そのため、部下から上司へねぎらいの言葉をかける行為は、

大きな効果が見込めます。

ねぎらう方法は、上司のタイプによって変えましょう。

周囲の評価を気にするタイプなら、

周囲が褒めていたことを伝える形でねぎらいましょう。


会話例

『○○課長、いつも頼りない自分達のために、いろいろありがとうございます。』

『課長が担当したプロジェクト、かなりの成果を出していますよね』

『課長が前にいた部署の人たちは皆、何かあったら課長のために一肌脱ぐと言ってましたよ』


④同僚には少しだけゴマをする


ポイント

あなたの失敗談は同僚の大好物


同僚をライバルと見なす人は少なくありません。

昇進抜擢されるためには、嫉妬された同僚に足をすくわれることのないように、

適度にゴマをすっておくことも大切です。

同僚が成果を上げたときは、まずしっかりと褒めること。

同僚と仲良くなるためには、あえて自分を下げて見せるのもポイントです。

同僚が大好きな、あなたの失敗談を話して、親密な関係を築くのも1つです。


会話例

『いや、○○さんはさすがですね。次は私も、もっとやらなきゃな』

『○○さんの成功は同期として鼻が高いよ。今度うまくいくコツ、教えてよ』

『この間、また課長に怒られちゃって・・○○さんと違ってバカだよな、自分は』


⑤密告の危険性を考えて悪口は言わない


ポイント

つい、うっかりの失言が致命傷になることも


仕事でたまったストレスを、飲み会などで発散させたいケースも生じます。

しかしそこでその飲み会に参加していない人や取引先に対する

不満や悪口をぶちまけてしまうと、後々、しっぺ返しを食らうこともあります。

自分が言った悪口が、いつどこで、どんな形で相手の耳に入るか分かりません。

悪口ではなく事実なら構わないです。

密告されて困る人の悪口は慎むようにしましょう。

また誰かが言った悪口は、肯定も否定もしないようにしましょう。


会社での飲み会・付き合いで気を付けるべきポイントは?飲みニケーションでの場や、お酒をたしなむ上での注意点


会話例

『確かに課長は忘れっぽいところがあるから困る時があるよね』

『課長はお酒に強いからついていくのがなかなか難しいよね』

『あの課長、本当にムカつく!○○さんもそう思うだろ?』    ↓

『なるほど、○○さんの良さを分かってもらえてないんだね』


⑥会議では鋭い発言よりもまとめる発言をする


ポイント

議論の方向性を正そうとする人が重宝される


会議では鋭い意見を言える人が評価されると思いがちですが、

それよりも、会議の本質を捉えて、議論をまとめる発言をする人の方が、

重宝されることを覚えておきましょう。

議論が白熱すると、話の方向性がズレて当初の目的が

見えなくなってしまうことがあります。

そんな状況になった時、会議を正しい方向に導ける発言ができると

一目置かれるようになります。


有意義な会議の進め方とは?結論を先延ばししない進行方法を解説


会話例

『時間もありませんし、この点だけでも決めておきませんか』

『この部分の意見が不足していると思うので、もう少しここを詰めませんか』

『議論が白熱していますが、ここで少し休憩を取りませんか。その方が良いアイデアが出るかもしれませんし』



 
人生は変えられる!
 

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