読むだけで差がつく!デキる大人が実践する22の作法

2025/09/20

コミュニケーション術

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この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで


【今日から実践】デキる大人が身につける7つのビジネスマナー


ビジネスの世界では、言葉だけでなく立ち居振る舞いがあなたの印象を左右します。ちょっとしたマナーの違いで、相手に与える信頼感や好感度は大きく変わります。

ここでは、社会人として知っておきたい、ワンランク上の7つの作法をご紹介します。


1. 挨拶:お辞儀は「後」に行う


あなたは、挨拶をしながらお辞儀をしていませんか?これは間違った作法です。一流のホテルやレストランのスタッフを思い出してください。彼らはお辞儀をしながら話すことはありません。


正しい挨拶の作法


  1. 相手の顔を見て、笑顔でハッキリと挨拶を言う。
  2. 挨拶を言い終えてから、丁寧にお辞儀をする。

この2ステップを意識するだけで、相手に誠実で丁寧な印象を与えることができます。


2. 名刺交換:夏の名刺入れは「胸ポケット」に


名刺入れをズボンの尻ポケットに入れていると、相手に失礼な印象を与えてしまいます。特に、上着を着ない夏場は要注意です。

名刺は、腰より高い位置から出し入れするのがマナーです。夏場はシャツの胸ポケットを定位置にしましょう。


正しい名刺交換のステップ


  1. 相手の顔を見て「はじめまして」と挨拶し、15度のお辞儀(会釈)をする。
  2. 肩書きと名前を名乗り、名刺を両手で持って相手に渡す。
  3. 渡した後に数歩下がり、「よろしくお願いいたします」と挨拶し、45度のお辞儀(敬礼)をする。

3. 会話の距離:相手に圧迫感を与えない1.2mを意識する


人と話す時の距離は、近すぎると圧迫感を、遠すぎると疎遠な印象を与えます。

理想的な会話の距離は約1.2mです。これは、相手のプライベートな空間を尊重し、心地よい関係を築くための絶妙な距離感です。お辞儀をする際は、さらに距離を広げ、1.8mほど離れるとよりスマートに見えます。


4. 紹介の順番:「立てる人」を最後に紹介する


ビジネスの場で人を紹介する際は、相手に敬意を示す順番が大切です。

紹介の基本ルール


  • 身内(自社の人)を先に、社外の人(他社の人)に紹介する。
  • 地位が下の人を先に、地位が上の人に紹介する。

例:「上司の〇〇です。いつもお世話になっております、お得意様のAさんです。」

このように、相手を立てる人を最後に紹介することで、スムーズな人間関係を築くことができます。


5. 椅子の座り方:「太もも」と「呼吸」を意識する


椅子に座る際、勢いよく「ドスッ」と音を立てていませんか?これは、品がなく見えてしまいます。


美しい座り方


  1. 椅子に太ももの後ろを当て、姿勢を正す。
  2. 息を吸いながら、ゆっくりとお尻を下ろす。

息を吐きながら座ると、力が抜けてしまいがちです。呼吸を意識するだけで、優雅で美しい動作を身につけることができます。


6. ビジネスバッグの置き方:床置きが基本


商談や会議室では、ビジネスバッグをテーブルの上に置くのはマナー違反です。


バッグの正しい置き方


  • 原則として、椅子の脇の床に置く。
  • 小ぶりのバッグなら、椅子の背もたれと背中の間に置いても良い。
  • 空いている椅子がある場合は、一言断ってから置かせてもらう。

7. 視線:アイコンタクトは3割でOK


相手の目をジッと見つめすぎると、かえって威圧感を与えてしまいます。かといって、全く目を合わせないと「話を聞いていない」と誤解されることもあります。

視線のベストな割合は、話している時間の「3割」です。相手の目を見る、そらすを繰り返すことで、親しみやすく、かつ真剣に話を聞いているという印象を与えることができます。

これらのマナーは、日々の意識で身につけることができます。ぜひ今日から実践して、あなたの印象をさらにアップさせましょう。


この記事では、あなたの印象をワンランクアップさせるビジネスマナーについて解説しました。

こうした立ち居振る舞いを身につけることは、部下や後輩を持つ立場になった時に、彼らから「尊敬される上司」になるための第一歩です。

部下の能力を引き出し、信頼関係を築くための具体的な方法については、「信頼と成果を生む『デキる上司』のマネジメント術|部下のタイプに合わせた指導法」で詳しくご紹介しています。ぜひ、次のステップアップに役立ててください。


ワンランク上の自分へ!デキる大人が実践する7つの作法【上級編】

人としての器が広がる、デキる人はやっている大人の作法(基本編②)


前回の記事では、挨拶や名刺交換といった基本的なビジネスマナーをお伝えしました。今回は、さらに一歩進んで、周囲から「デキる人」と一目置かれるための7つの上級作法をご紹介します。


8. 言葉遣い:「は」を「も」に変える気遣い


言葉は、たった一文字の違いで相手への伝わり方が大きく変わります。「今日の意見良かったね」という言い方では、「いつもは良くないのか?」と相手に思わせてしまうかもしれません。

「今日の意見良かったね」と「は」を「も」に変えるだけで、相手の過去の努力を認め、より深い信頼関係を築くことができます。

また、「コーヒーでいいです」という返事は、「どうでもいい」という印象を与えがちです。代わりに「コーヒーがいいです」と「が」を使うことで、自分の意思を丁寧に伝えることができます。


9. おもてなし:「立つ・座る」はお客様より少し遅く


お客様への応対では、「相手よりも先に立たない、座らない」が鉄則です。

  • 先に座る:お客様に「どうぞ」と椅子を勧めながら、自分だけ先に座るのは失礼にあたります。
  • 先に立つ:用件が終わった途端に席を立つと、「早く帰ってほしい」という印象を与えてしまいます。

お客様が腰を下ろしてから自分も座り、お客様が席を立ってから自分も立ち上がる、という意識を持つだけで、心からのおもてなしが伝わります。


10. 立ち位置1:エレベーターは「左奥」が上座


一流のビジネスパーソンは、エレベーター内でも上座下座を意識します。


エレベーター内の上座・下座


  • 上座(目上の人):入り口から見て左奥
  • 下座(操作パネルを持つ人):操作パネルの前

お客様や上司には左奥へ入ってもらい、自分は最後に乗り込み、操作パネルの前に立ちましょう。これは、相手への敬意を示す大切な配慮です。


11. 立ち位置2:写真撮影は「自分の右側」に目上の人


集合写真を撮る際、誰にどの位置に立ってもらうべきか迷ったことはありませんか?

国際的なマナーでは、自分の右側に目上の人や役職が上の人に立ってもらうのが一般的です。これは、欧米で「右側がより尊敬する席」とされている文化に由来します。写真1枚にも、相手を立てる気遣いを表現しましょう。


12. 出迎え・見送り:「見送り」は「出迎え」以上に丁寧に


訪問客をオフィスまで迎えに行き、玄関先で見送る...これは当然のマナーですが、デキる人はさらに一歩踏み込みます。

彼らは、相手の記憶に深く残る「終わり」を大切にしているからです。最寄りの駅まで見送ったり、電車が見えなくなるまで見届けたりする姿勢は、「出迎え3割、見送り7割」の意識が表れています。


13. 電話の切り方:3つ数えて静かに置く


電話を切る際は、かけた側が先に切るのが基本ですが、ビジネスでは相手が切るのを待つのが礼儀です。しかし、お互いが譲り合って電話が切れない...という状況に陥ることも。

そんな時は、用件を話し終えた後、「ゆっくりと3つ数えてから静かに受話器を置く」ことを習慣にしましょう。この3秒の間に、相手が先に切ることがほとんどです。また、受話器を耳に当てたまま指でボタンを押して切ることで、「ガチャ切り」を防ぎ、最後まで丁寧な印象を保てます。


14. 仕事のやり取り:「ホウレンソウ」に「ソーセージ」を加える


「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」はビジネスの基本です。しかし、デキる人はさらに以下の3つを意識しています。

  • 早(ソー):早急に対応する
  • 正(セー):事実を正確に把握する
  • 時(ジ):時機を逃さず行動する

この「ソーセージ」をホウレンソウと組み合わせることで、周囲からの信頼が飛躍的に高まり、仕事がスムーズに進むようになります。


この記事では、あなたの品格を高める上級作法について解説しました。

ご紹介したマナーは、日々の仕事や人間関係で、周囲からの信頼を築くために不可欠なものです。こうした小さな習慣の積み重ねが、やがて大きな成果を生み出すリーダーへと成長させてくれます。

「信頼と成果を生む『デキる』リーダーの条件」では、リーダーが実践すべき習慣や意思決定のあり方をさらに深く掘り下げています。次のステップとして、ぜひこちらも参考にしてください。


【成功者がやっている】お店選びからメールまで!差がつく会食の作法9選

人としての器を広げる大人の作法 会食編


ビジネスやプライベートの会食で、あなたの印象は大きく変わります。さりげない振る舞いや、細やかな気遣いが、相手に「この人はデキる」と思わせるのです。

ここでは、お店選びから食事中の振る舞い、そしてその後のフォローまで、あなたの「人間力」を格上げする大人の作法を9つご紹介します。


1. お店選び:「高級」より「相手の喜ぶ」店を選ぶ


高級店を選ぶことが正解だと思っていませんか?

本当に大切なのは、「相手が喜んでくれるかどうか」です。接待に慣れている相手なら、あえて心落ち着く家庭的な店を選ぶことで、「自分のことを考えてくれている」という心遣いが伝わります。

お店を決めたら、「なぜこの店にしたか」を自分の言葉で伝えましょう。あなたの思いが伝わり、会食の場がより温かい雰囲気になります。


2. VIPとの会食:スタートは「19時NG」、18時が基本


社長や役員など、多忙なVIPとの会食は、スタート時間を18時に設定するのが基本です。遅くとも18時半までには始めましょう。

地位が高い人は早寝早起きの傾向があり、長時間の接待は負担になることも。アルコールに頼らず、店の雰囲気や食事でリラックスしてもらえるよう配慮しましょう。2次会は基本なしと考え、短い時間でも最大限に楽しんでもらうことが重要です。


3. 会話の割合:ホストは「3:2:1」の法則で話題を振る


複数人での会食では、トップ同士だけが話している状況は避けたいもの。ホスト側は、参加者全員が楽しめるように話題を振り分けましょう。

  • 話す割合の目安:トップ3、同行ゲスト2、自分1

相手の話を3割聞いて、自分は1割話すという基本を押さえながら、トップだけでなく同行ゲストにも話を振ることで、その場の一体感が生まれます。


4. ナプキンの作法:さりげない所作で優雅に


テーブルマナーの中でも、ナプキンを使う動作はあなたの印象を左右します。

食事中はナプキンを二つ折りにし、折り目を自分に向けて膝の上に置きましょう。グラスに口をつけた後、唇についた脂をナプキンの内側で軽く拭うことで、グラスの縁をきれいに保てます。こうしたさりげない気遣いが、あなたの品格を高めます。


5. 店員への態度:感謝の言葉で「人の器」を示す


横柄な態度で店員に接していませんか?たとえ自分に向けられたものでなくても、周囲はそうした態度を見ています。

本当にデキる人は、誰に対しても謙虚で丁寧です。「ありがとう」と感謝の言葉を伝えることで、その人の器の大きさが表れます。お店全体を「チーム」として尊重する姿勢が、周囲からの信頼につながります。


6. お店の不手際:ホストは「自分の責任」と考える


会食中に料理の提供が遅れたり、サービスが行き届いていなかったりしても、お店のせいにしてはいけません。

ホストは、会食の成功をすべて自分の責任と考え、店の不手際も自分の不手際だと受け止めます。信頼できるお店を見つけ、日頃から良好な関係を築いておくことも、デキる大人の重要な作法です。


7. 会計:相手に「財布を見せない」のがスマート


スマートな会計は、相手に不快感を与えません。会食の途中で手洗いに行くふりをして、相手に気づかれないうちに会計を済ませるのが理想的です。

もし伝票が回ってきた場合は、「こちらは私で」と笑顔で引き寄せましょう。「払う」「持つ」といったお金を連想させる言葉は避けるのがマナーです。


8. お礼メール:翌朝9時までに送る


会食後のお礼メールは、翌朝9時までに送ることを習慣にしましょう。相手が仕事に取り掛かる前に送ることで、あなたの感謝の気持ちがより印象深く伝わります。

定型文ではなく、「〇〇さんの話が特に心に残りました」など、具体的な感想を一言添えるだけで、あなたの誠意が伝わります。


9. 手土産:「あったら嬉しい」ものを贈る


「高級なものなら大丈夫」という考えは危険です。相手の好みがわからない場合は、「自分では買わないけれど、もらったら嬉しいもの」を基準に選びましょう。

例えば、少し珍しいお菓子や、日用品の中でも質の高いものなどが喜ばれます。相手の負担にならないよう、持ち帰りやすいサイズや形を選ぶのも大切な気遣いです。


【印象アップ】品格がにじみ出る!デキる大人の身だしなみ作法6選

人としての器を広げる大人の作法(身だしなみ編)


あなたの第一印象は、見た目で決まります。身だしなみは、相手への敬意を示す無言のメッセージ。服装や持ち物へのこだわりが、あなたの品格を物語ります。

ここでは、周囲から一目置かれる「デキる人」になるための、ワンランク上の身だしなみ作法を6つご紹介します。


1. 月に一度は「ドレスアップ」の機会を作る


「改まった席は苦手だから、できるだけ避ける」「地味な服で無難に済ませる」そう思っていませんか?

それは非常にもったいないことです。一流の場に身を置くことで、心地よい緊張感を味わい、人としての器が広がります。服装選びに迷ったら、普段よりワンランク上の服を選んでみましょう。

日本人は迷うとカジュアルダウンしがちですが、海外ではドレスアップが礼儀とされることもあります。経験が少ないうちは、「少し上のレベル」を意識するのがちょうど良いのです。


2. 流行を追わず「オーソドックス」を洗練させる


流行の服はかっこよく見えますが、デキる人は安易に流行を追いかけません。流行に固執すると、かえって「若作り」や「痛い」印象を与えかねないからです。

彼らは、ネイビーやチャコールグレーといったオーソドックスな色を基本に、洗練された着こなしを楽しみます。肩回りや襟の形、丈などにこだわり、自分に似合うスタイルを追求することで、品格のある粋な装いを演出しているのです。


3. 真夏でも「だらしなさ」をゼロにする


「暑いから」と、シャツのボタンを大きく開けたり、肌着を見せたりしていませんか?

デキる人は、真夏でもだらしなく見せない努力を惜しみません。汗をかいても涼しい顔で、見えないところで清涼アイテムを使いこなします。

「慣れれば平気ですよ」と余裕を見せる姿は、相手に頼もしい印象を与えます。暑さに負けず、常にスキのない状態を保ちましょう。


4. 「好きな色」より「似合う色」を選ぶ


服やネクタイを選ぶとき、好きな色ばかりを選んでいませんか?

本当に大切なのは、あなたの個性を引き立てる「似合う色」、つまりパーソナルカラーを知ることです。

信頼できるプロに相談し、自分に似合う色を知るだけで、相手に与える印象は格段に良くなります。好きな色と似合う色は必ずしも同じではありません。自分を客観的に見て、より魅力的に見える色を選びましょう。


5. 「買って終わり」にせず、手入れを習慣にする


どんなに高価な服や靴でも、手入れを怠れば価値は半減します。

デキる人は、服飾品は「手入れが命」だと知っています。丁寧にブラッシングされたスーツ、ピカピカに磨かれた靴は、その人が細部まで気を配れる人物であることを物語ります。

手入れを毎日の習慣にすることで、常に完璧な状態を保ち、それが揺るぎない自信につながっていくのです。


6. 使う道具で「仕事への姿勢」を表現する


ペンや手帳、名刺入れなど、仕事で使う道具は、あなたの仕事に対する姿勢を映し出します。安価なプラスチック製のペンを使っているだけで、相手に「仕事にこだわりがない」と見なされることも。

デキる人は、高価な有名ブランド品で固めるのではなく、「なぜこれを選んだのか」という自分なりのストーリーを大切にします。上質で、長く使えるものを選ぶことで、あなたの誠実さが伝わります。


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