1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで
人としての器が広がる、デキる人はやっている大人の作法(基本編①)
大人の作法① 挨拶
お辞儀をしながら挨拶しない
頭を下げながら『はじめまして』『いらっしゃいませ』
と挨拶するのは、間違った挨拶の仕方です。
きちんと教育されたホテルやレストランの接客係を見ればわかりますが、
お辞儀をしながら挨拶することはまずありません。
正しい挨拶の仕方は、
- 笑顔で相手の顔を見て挨拶を言う
- 挨拶を言い終えてから丁寧にお辞儀する
この2ステップで行うことで印象がよりアップします。
大人の作法② 名刺交換
夏場の名刺交換は尻ポケットに注意
多くの人は、名刺入れを上着の胸ポケットにしまってます。
相手に名刺を渡す時や、相手から名刺をもらう時に、
腰より下から出し入れすると、相手にぞんざいな印象を与えてしまうからです。
ところが、上着を着なくなる夏場になると、
ズボンの尻ポケットから名刺入れを取り出す人もいますが、
これは明らかに相手に対して失礼に当たりますので、
夏場の名刺入れは、シャツの胸ポケットにしまって使うようにしましょう。
正しい名刺交換ステップ
- 顔を見ながら、『はじめまして』と言う
- 言い終えてから、15度のお辞儀(会釈)をする
- 肩書を名前を言って、名刺を両手で持って渡す
- 数歩下がってから『宜しくお願いします』と言う
- 言い終えてから、45度のお辞儀(敬礼)をする
大人の作法③ 話をする距離
相手に圧迫感を与えない1.2m
振る舞い上手な人は、相手と話をする時の距離の取り方が絶妙です。
近づきすぎると圧迫感を与え、遠のきすぎると疎遠な印象を与えてしまいます。
人はそれぞれ、侵されたくない領域があります。
絶妙な距離は、個人差はあれど1.2m程度と覚えておくとベストです。
また、お辞儀をする時は、1.8m程度の距離を開けると最適です。
大人の作法④ 紹介の順番
人を紹介する時は立てたい人を後回し
上司と一緒に歩いている時に、
自分が担当するお得意様Aさんとばったり会ったとします。
上司とお得意様は初対面という場面で、
上司に、『この方が、いつもお世話になっているAさんです』
と紹介する順番は間違いです。
まず、身内である上司をAさんに紹介してから、
Aさんのことを上司に紹介するのが正解です。
紹介の順番のポイント
①自社と他社の人がいる場合
⇒先に自社の人(身内)を他社の人に紹介
②地位に上下がある場合
⇒先に地位が下の人を地位が上の人に紹介
大人の作法⑤ 椅子の座り方
席に座る時は息を吸いながら
椅子の座り方にも大人の作法はあります。
スマートに座るには、一呼吸ついて、太ももで座るという感覚が大切です。
太ももに、やや力を入れて腰を下げ、太ももの後ろを椅子に当ててから、
息を吸いつつ、ゆっくりお尻を下ろします。
ポイントは、息を吸いつつ、のタイミングです。
フゥーと、息を吐きながら座ると、
勢いが出て、ドスッ!と座ってしまうため注意しましょう。
椅子に座り美しい姿勢を保つコツ
■男性
膝の間にこぶし2つ分空けて座り、両手は膝と太ももつけ根の中央に置く
■女性
両足の膝、爪先、かかとをきっちりつけ、背筋を真っすぐに伸ばす
大人の作法⑥ ビジネスバッグの置き方
机の上にバッグを置かない
商談などで訪れた会社で、応接室や会議室に通されたら、
ビジネスバッグは、床の上にじか置きするのが鉄則です。
自分が座る椅子の脇に置きましょう。
バッグから中身を取り出す時も、テーブルの上に置いてはいけません。
膝の上に置いて取り出しましょう。
バッグのサイズが小ぶりの場合は、椅子の上に置いてもOKです。
背中と背もたれの間に置きましょう。
隣に空いている椅子があった場合は、
相手に一言断った上で、その椅子の上に置かせてもらうようにしましょう。
大人の作法⑦ 視線の動かし方
目を見る、そらすは3対7
話をしている時に相手が目を合わせてくれないと、
- 自分のことが嫌い?
- 話に興味がない?
といった不安を感じます。
一方、食い入るようにジッと見つめられると、それはそれで気持ちが悪いです。
そのため、目を見る、目をそらすのベストの割合は、3対7と覚えて実践してみましょう。
この割合で、相手の目を見ながら話せば、
初対面の人でも会話を和やかな雰囲気で進めることができます。
そらした目線の置き場所は、額と首の付け根の間をゆっくり行き来させるとベストです。
人としての器が広がる、デキる人はやっている大人の作法(基本編②)
大人の作法⑧ 言い方
『は』を『も』に変える思いやり
デキる大人は、言葉の微妙なニュアンスの違いにこだわります。
言い方の違いはわずかでも、相手への伝わり方が大きく変わることがあるからです。
例えば、『今日の意見は良かったよ』という表現は問題がないように思えますが、
『今日の意見も良かったよ』にすることで、相手に与える印象は格段に良くなります。
『AとB、どちらにしますか』と聞かれた時の、
『Aでいいです』と『Aがいいです』の返事の違いにも、同じことが言えます。
このような場合は、『が』を使う癖をつけましょう。
相手の気持ちを考えて、言い方を変える例
× 今日は素敵ですね⇒ ○ 今日も素敵ですね
× コーヒーでいいです⇒ ○ コーヒーがいいです
× もう40歳ですか⇒ ○ まだ40歳ですか
大人の作法⑨ おもてなし
お客様より先に『立たない』 『座らない』
お客様相手への応対では、『相手よりも先に立たない、座らない』が鉄則です。
お客様を部屋に招き入れて、『どうぞ、こちらへ』と、椅子を勧めておきながら、
自分が先に座ってしまったらどうでしょう。
座った状態で『どうぞ』と言っているのとほぼ同じで、失礼な応対になります。
一方、話が終わった途端に、お客様より先に席を立てば、
『用が済んだら、サッサと帰ってほしい』
と言われたように感じ取られてしまう危険性があります。
『立つも座るも、相手より少し遅らせる』という意識で応対しましょう。
大人の作法⑩ 立ち位置1
エレベーターでは『左奥』に目上の人
一流のビジネスパーソンは、常に『上下関係』を考えて、
エレベーターの中でも、上座や下座を意識して、立ち位置を配慮しています。
エレベーター内は、入り口から見て『左奥』が上座で、
『操作パネルの前』が下座になります。
それを踏まえて、顧客や上司は左奥に誘導し、
自分は最後に乗り込んで、操作パネル前に立ちます。
ただし、操作パネルが両サイドに2つある場合は、
右手前の操作パネルが下座になります。
また、男性の場合、エレベーターの中で、女性と2人きりになった時は、
女性に不安を感じさせないように、女性の後ろには立たないように配慮しましょう。
大人の作法⑪ 立ち位置2
写真撮影では、『自分の右側』に目上の人
- 自分の部署が社内で表彰された
- 新店舗がオープンした
など、記念日などに集合写真を撮影する場合は、
『役職や立場、年齢が上の人』の場所に気を配ることが大切です。
日本では、逆の立ち位置を取る文化もありますが、
欧米では、『自分の右側』に立ってもらうのが一般的で、それが国際礼儀になっています。
欧米は日本よりも立ち位置に厳格ですので、注意しましょう。
大人の作法⑫ 出迎え、見送り
『見送り』は『出迎え』以上に丁寧に
訪問客を最寄りの駅まで迎えに行き、帰りはオフィスの玄関先で見送る。
そう珍しくない光景ですが、これは、普通のビジネスパーソンがやることです。
デキるビジネスパーソンは、帰りも最寄りの駅まで送ったうえ、
電車が走り出すまで見届けます。
理由は、『初め』より『終わり』を大切にしたほうが、
相手の記憶に深く刻まれることを知っているからです。
『出迎え3割、見送り7割』の意識を持って、
終わりよければ、さらによし。と考えましょう。
お迎えも大事ですが、それ以上に心を込めて見送りましょう。
大人の作法⑬ 電話の切り方
受話器は3つ数えて静かに置く
電話を切る順番は、用事があってかけた方が
『これですべて話し終えました』と先に切るのが基本ですが、
会社では、どちらがかけた電話であっても、
『相手が切るのを待ってから切る』のが礼儀です。
このことを気にしすぎると、お互いが切るのを譲り合い、
いつまでも電話が切れなくなります。
その場合、用件を話し終えたら、
『ゆっくり3つ数えてから受話器を静かに置く』ことを習慣にしましょう。
大抵の場合、相手が先に電話を切りますので、
切らなくても3秒くらいであれば、気まずい雰囲気にもなりません。
また、固定電話の場合は、耳に受話器を当てたまま
指でボタンを押して切るようにしましょう。
受話器を乱暴に置くガチャ切りがなくなり、
切る間際に、相手が何か口にした場合でも、すぐ対応できるためです。
大人の作法⑭ 仕事のやり取り
『ホウレンソウ』+ビジネスの新常識『ソーセージ』
デキるビジネスパーソンにとって、
報告、連絡、相談の報・連・相(ホウレンソウ)は超常識です。
上手な仕事の報告&相談の仕方は?期待に応えるためのポイント、コツを解説
これに加えて、早・正・時(ソーセージ)も、
ビジネスに欠かせないルールとして、肝に銘じておきましょう。
早(ソー)は、早急に対応する
正(セー)は、事実を正確に把握する
時(ジ)は、時機を逸しない
という意味です。
『ホウレンソウ』と『ソーセージ』
をしっかり実践することで、周囲から信頼を勝ち取ることができ、
今よりもっと、仕事がやりやすくなるはずです。
仕事で信頼関係を築くために大切なこととは?職場での信頼関係構築のコツを徹底解説
人としての器を広げる大人の作法 会食編
お店選びから店内でのさりげない振る舞いまで知っていると差がつき、
人としての器を広げる大人の作法をご紹介します。
×NG
- 高級な店が良いと思い込んでいる
- 無難な店を選んでしまう
- 会食の目的を理解していない
○OK
- 相手に喜んでもらえる店を選ぶ
- 会食の目的に合わせて店を選ぶ
- 相手に店を選んだ理由を言える
大切な仕事相手を食事に誘いたい時の店選びでよくある勘違いは、
- 失礼がないように、高級そうな店にしよう
というものです。
高級そうなお店は緊張するという理由で嫌う人もいます。
会食で大切なのは、相手に来た甲斐を感じてもらうことです。
例えば、接待漬けの相手であれば、くつろぎを重視して、
ほっとできる家庭的な店を選ぶなどあくまで相手にあった店を選ぶことが大切です。
この接待はどんな目的でするのかを考えた時に、
とにかく楽しんでもらい、親しみを感じてもらいたいという目的であれば、
居酒屋やB級グルメの店を選んでも構いません。
なぜこのお店にしたのを相手にしっかり説明できれば、
こちらの心遣いを感じてくれるはずです。
×NG
- 自分の都合で開始時間を決める
- 遅めの方が応じやすいと考えている
- アルコールで気分をほぐそうとする
○OK
- スタート時間は18時が基本と考える
- 相手の都合を最優先して時間を変える
- 雰囲気や食事でリラックスしてもらう
社長や役員などのVIPクラスと会食する際は、
会食スタート時間は18時に設定して打診するのが基本です。
遅くても18時半からにしましょう。
地位が高い人は、意思決定に関わる仕事が多くなるため、
残業をすることが少ない傾向があります。
健康に気を使って早寝早起きの人も多いです。
もちろん相手の都合もありますので、結果的に遅い時間に始めることもありますが、
VIP相手の会食では、19時スタートはNGという意識でいましょう。
会食でお酒を飲ませて仲良くなろうと考える人がいますが、
それは限られた時間の中で接待をするVIP相手だと厳しいケースもあります。
そもそもお酒が飲めない人もいますし、
私もそうですが、健康に気遣って量を減らしている人もいます。
そのため、アルコールで気分がほぐれることは期待せずに、
店の雰囲気や食事でリラックスしてもらうことを重視しましょう。
また、2次会は基本的にないと考えて、
短い時間の中で楽しんでもらうことを考えましょう。
×NG
- 話を聞いているだけの観客になる
- 参加者の懇親を目的としていない
○OK
- 聞く/話すのバランスを知っている
- トップ以外にも話題を振る
トップ同士が話しているのを、周りはただ黙って聞いているだけ。
という会食はよくあります。
それでは複数人で食事をしている意味がありません。
自分がホスト側の人間であれば、参加者全員で会話が楽しめるように
話題を振ることが大切です。
相手から話を3聞いたら、自分は1話す。という基本を押さえつつ、
トップが3話すなら、同行ゲストにも2話してもらう。
トップ:3 同行ゲスト:2 自分:1
の割合で話をするようにしましょう。
×NG
- マナーを見られている意識が薄い
- ナプキンは膝の上。しか知らない
○OK
- ナプキンの正しい使い方が分かる
- ナプキンを使う仕草が自然
テーブルマナーで差が出やすいのが、ナプキンを使う時の動作です。
ナプキンを使う仕草が自然だと、優雅で手慣れている印象を相手に与えられます。
例えば、グラスに口をつける時、
唇についた脂をナプキンを軽く当てて取ります。
こうすることでグラスのふちが脂で汚れなくなります。
食事中のナプキンは、2つに折り、折り目側を自分に向けて膝の上におきます。
口元の汚れをぬぐう時は、ナプキンの内側を使って、
周囲に汚れが見えないように使いましょう。
×NG
- 店員に対して命令口調で話す
- 店員に対して敬意を示さない
○OK
- 誰に対しても謙虚で丁寧に接する
- ありがとうをよく使う
人は横柄な態度や乱暴な振る舞いを単純に不快と感じます。
それは自分に向けたものでなくても同じです。
イライラした顔つきで店員に
『さっき頼んだやつ、早く持ってきてくれないかな』
と言ったり、その料理が届いても無言で受け取るなど、
こうした人を見下した態度を周囲は見ています。
一流の人の多くは、謙虚で丁寧な態度で接します。
ありがとうという感謝の言葉も欠かしません。
こうした態度で人の器が見て取れます。
×NG
- 接待は店次第と考えている
- 店の不手際を平気でけなす
○OK
- おもてなしは自分の仕事と考える
- 店の不手際に対して責任を感じる
ホスト側の立場なのに、
『料理は普通でサービスはいまいちですね』と平気で言う人はいいます。
おもてなしを店や店員に丸投げしている無責任な人といわれても致し方ありません。
ホストとしての責任が強い人は、店の不手際=自分の不手際と考えて、
失礼があったことは反省します。
一流の人は、自分の意図を汲んで適切な対応をする店を
有能なアシスタントとして大事にします。
良いお店を見つけたら、頻繁に通って良好な関係を築くのも大切です。
×NG
- 相手に財布を開くところを見せる
- 払う/持つという言葉を使う
○OK
- 相手に気づかれないように会計を済ませる
- 相手を会計で待たせない
会食の会計を済ませる時は、相手に財布を見せないことを意識しましょう。
会食の途中で手洗いに行くふりをして、会計を済ましましょう。
伝票のやり取りになった場合には、
笑顔で『これはこちらで』と伝票を引き寄せます。
お金のやり取りをイメージさせる
払うや持つという言葉は使わないようにしましょう。
レジの前で相手を待たせてしまいそうであれば、
『どうぞお先に』
『私はこちらで失礼いたします』
などと言い、待たせない配慮を心がけましょう。
×NG
- お礼のメールを自分から出さない
- 形式ばったお礼のメールを送る
○OK
- 立場に関係なく、お礼のメールを出す
- 自分の言葉で感謝を示す
会食をした時は、翌朝9時までにお礼のメールを出す。と決めておきましょう。
朝1番でお礼のメールをもらうのは嬉しいものです。
会食後はお互いにお礼のメールを出し合いますが、その中でも1番を目指しましょう。
お礼のメールは
- お礼の一言
- 簡単な感想
- また会いましょう
という内容を簡潔にまとめましょう。
注意したいのは、
『勉強になりました』のような決まり文句で済ませないことです。
楽しい時間を共有したと相手に感じさせる文章を心がけましょう。
×NG
- 高級品だったら大丈夫と考える
- 相手の好みを勝手に決め付ける
○OK
- 体験していないものを選ぶ
- あったらうれしいものを選ぶ
手土産が必要な時に、
- 好みが分からない
- 良いモノは高すぎる
といったように、何を持っていけばよいか悩む人は多いです。
高級品や希少品だからといって喜んでもらえる保証はありません。
そのような時は、きっと自分では買わないと思うが、
あったら喜ぶもので扱いに困らないものを基準に選びましょう。
好みが強いものは、はずれの危険性があり、
お金を出して自分で買っている可能性もあるためです。
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