1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで
部下の能力を引き出す褒め方・叱り方|「自分を知る」から始まる個別指導法
「昔ながらのやり方」では通用しない現代において、チームの成果を最大化するには、部下一人ひとりに合わせたコミュニケーションが不可欠です。しかし、どうすれば相手を深く理解し、最適な指導ができるのでしょうか?その答えは、まず「自分自身を知る」ことから始まります。
なぜ「自分を知ること」が重要なのか?
他者の性格や特徴を正確に把握するには、自分自身を客観視する能力が欠かせません。
- 比較対象を持つ: 「自分は物事を仕切るのが得意な反面、飽きっぽい」といった自己分析ができていれば、「部下の〇〇さんはどうだろうか?」と相手への関心が深まります。自分という基準があることで、相手の特徴をより的確に見極めることができます。
- 他者への理解を深める: 自分の強みや弱みを理解することで、他者の行動や考え方を多角的に捉えられるようになり、深いレベルでの共感が生まれます。
成果を出すための褒め方・叱り方4ステップ
人の性格を見極めるのは簡単ではありませんが、以下の手順を繰り返すことで、あなたの指導力は確実に向上します。
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1. 仮説を立てる
日頃の言動や態度から、「この部下は〇〇な性格ではないか」という大まかな仮説を立てます。(例:打たれ強い、褒められて伸びるタイプなど)
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2. 実践する
立てた仮説に基づき、褒め方や叱り方を試してみます。(例:打たれ強いという仮説なら、少し厳しめの口調で叱ってみる)
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3. 観察する
実践中の相手の反応を注意深く観察し、言葉や表情、行動の変化を読み取ります。
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4. 振り返り・修正
仮説が正しかったかを検証し、必要に応じて修正します。この試行錯誤の繰り返しが、あなたの「個別指導力」を高める鍵です。
このプロセスを愚直に続けることで、部下の潜在能力を最大限に引き出し、チーム全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。
部下が自律的に動く褒め方・任せ方|チームの成果を最大化するリーダーの秘訣
部下の能力を最大限に引き出し、チーム全体のパフォーマンスを向上させるには、単に仕事を割り振るだけでは不十分です。彼らの才能を信じ、適切に「任せ」、そして「認める」ことが、自律的な成長を促す鍵となります。
1. 権限を「任せる」ことで主体性を引き出す
部下の個性や才能に合った仕事を見つけたら、細かく指示をせず、思い切って任せてみましょう。
- 信頼を示す: 上司に信頼され、権限を与えられた部下は、「期待に応えたい」と意欲的に仕事に取り組みます。
- 自ら考える力: やり方を指示されるのではなく、自分で考え、工夫する過程を通じて、問題解決能力や主体性が養われます。
この「任せる」行為が、部下の「やらされ仕事」という意識を「自分の仕事」へと変える第一歩です。
2. 成果を「褒める」ことで好循環を生む
仕事の成果が出たときは、必ずメンバーの前で公に褒めましょう。
- 自信の向上: 自分の努力が認められた部下は、大きな達成感と自信を得ます。
- 周囲への好影響: 他のメンバーも「自分も頑張れば認められる」と感じ、チーム全体のモチベーションが向上します。
ただし、注意点として、何でも褒めるのは逆効果です。お世辞だと思われ、信頼を失いかねません。心から素晴らしいと感じた成果や行動に対して、的確に褒めることが大切です。
まとめ
「認めて、任せて、褒める」というシンプルなサイクルが、部下の成長とチームの成功を促します。あなたの信頼が部下の自律性を育み、その成果を公に認めることで、チーム全体が前向きなエネルギーで満たされるでしょう。
信頼される上司になる叱り方|部下の成長を促す2つの鉄則
上司として部下を育てるには、時には「叱る」ことが不可欠です。しかし、その方法を間違えると、部下の反感を買い、信頼を失うことにもなりかねません。ここでは、部下の成長を促し、チームの結束力を高めるための叱り方について解説します。
1. 「1対1」で叱り、プライドを尊重する
部下を叱る際は、他のメンバーがいない2人だけの場所を選びましょう。
- プライドを守る: 人前で叱られると、誰でも恥ずかしいと感じ、素直に言葉を受け入れられなくなります。部下のプライドを傷つけないことで、あなたの言葉が心に届きやすくなります。
- 信頼関係を築く: 「自分のことを考えてくれている」と感じてもらえれば、あなたの指導に対する感謝と信頼が生まれます。
この「1対1」の原則を守ることが、部下との強固な信頼関係を築く第一歩です。
2. 公平性を保ち、チームの規律を守る
例外として、会社や部署全体に影響が出るような問題については、皆の前で厳しく指摘する必要があります。
- リーダーの役割: 全員が迷惑を被っているのに、上司が黙っていると、部下は「何もしてくれない」と不信感を抱きます。皆が指摘しにくいことこそ、リーダーが毅然とした態度で臨むべきです。
- チームへのメッセージ: 公の場で明確に指摘することで、組織のルールや規律を再確認させ、「この問題は許されない」というメッセージをチーム全体に伝えることができます。
信頼関係を築きながらも、組織の規律を守る。この二つのバランスを保つことが、部下を成長させる真のリーダーシップにつながります。
部下のタイプ別マネジメント術|4つの性格に合わせた褒め方・叱り方
部下や後輩の能力を最大限に引き出すには、画一的な指導法では不十分です。人の性格を大きく4つのタイプに分類し、それぞれの特徴に合わせた褒め方・叱り方を実践することで、あなたのマネジメントスキルは劇的に向上します。
1. プロモータータイプ:アイデアを大切にする社交家
周囲を巻き込み、新しいことを始めるのが得意なリーダータイプ。称賛や注目をエネルギー源とし、理想化された自分像を大切にします。
- アイデア豊富で社交的
- 行動が早く、飽きっぽい
- 人前で話すのが得意
「すごい!」「天才的だね!」など、感情的でストレートな言葉で褒める。シンプルに称賛されることに喜びを感じます。
自信のあるアイデアを否定されると、やる気を失いやすい。「こうしたらもっと良くなる」という提案型で、改善点を示すのが有効です。
2. サポータータイプ:協調性を重んじる援助者
人間関係を大切にし、人を助けることに喜びを感じるタイプ。表には出しませんが、「認められたい」という欲求が強い傾向にあります。
- 温厚で協調性が高い
- 人の気持ちに敏感で、断るのが苦手
- 努力家で、人の期待に応えようとします
些細な努力や過程を具体的に褒めることが重要。「いつもサポートしてくれて助かっているよ」など、感謝の気持ちを伝える言葉が響きます。
不満を溜め込みやすく、ある日突然辞めてしまうことも。「あなたの頑張りは評価している」など、相手を認める言葉を添えることで、反発を防ぎます。
3. コントローラータイプ:結果を追求する起業家
決断が早く、結果を重視する行動派。自分のペースで物事を進めたいと考え、人間関係よりも仕事を優先する傾向があります。
- エネルギッシュで単刀直入
- 義理人情に厚く、頼られると断れない一面も
- 人の話をあまり聞かない
直接褒めるより、間接的に褒めるのが効果的。「君のチームの〇〇さん、すごく成長しているね」など、チームや部下を褒めることで、自分の能力が認められたと感じます。
要点を絞り、簡潔に叱るのがベスト。長々と話すと苛立ちを感じるため、「結論から話す」ことを心がけ、素早く済ませましょう。
4. アナライザータイプ:客観的な分析者
情報を集め、慎重に行動する完璧主義者。感情表現が苦手な反面、論理的で堅実な仕事ぶりを発揮します。
- 冷静で客観的
- 計画や分析が好き
- 感情をあまり表に出さない
「すごい」といった抽象的な言葉はNG。「資料の〇〇の部分が、データに基づいていて分かりやすかった」など、具体的な事実を挙げて褒めましょう。
褒める時と同様、客観的事実をベースに具体的に伝えることが重要。プライドが高い人が多いため、事前に褒める要素を見つけ、「あなたのこういう点は素晴らしい。ただ、この件については…」とセットで伝えるのが有効です。
まとめ
この記事では、部下一人ひとりの個性に合わせたコミュニケーションが、チーム全体のパフォーマンスを向上させる上でいかに重要かをお伝えしました。相手の性格を深く理解し、その人に合った関わり方をすることで、信頼関係はより強固なものになります。
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