【プロセス評価導入ガイド】日本企業の成果主義で「結果主義」が失敗する理由と公平な評価を実現するマネジメント術 

2024/12/27

リーダーシップ術

t f B! P L
リーダーが部下を納得させる適切な評価法


この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで


【日本の成果主義は結果だけではダメ】プロセス評価を重視すべき理由と不公平感をなくすリーダーの行動

「部下を結果だけで評価するのは危険な行為」と認識していますか?特に日本企業において、安易な結果評価は部下の不満を爆発させ、チームワークを損なうリスクがあります。外資系やベンチャーと異なり、曖昧な職務分掌の中で「数字」だけを絶対視する発想は今すぐ捨てるべきです。この記事では、日本企業流の成果主義における「プロセス評価」の重要性と、公平な評価を実現するリーダーの取るべき行動について徹底解説します。

1. 「結果評価」が日本企業で機能しにくい構造的な問題

1.1. 部下の不満が爆発する?結果主義の裏に潜むリスク

上司が部下を結果だけ見て評価を下す行為は、高いリスクを伴います。結果が出なかった部下だけでなく、結果を出した部下でさえも、評価の基準が不透明なために不満を抱く可能性があります。

1.2. 日本企業の「村仕事」体質と曖昧な職務分掌

外資系企業には明確な「ジョブ・ディスクリプション(職務記述書)」がありますが、多くの日本企業では、大部屋で皆が机を並べ、仕事が何となく割り振られる「村仕事」のスタイルが根強く残っています。

このような前提があるため、誰が何にどれだけ貢献したのかが不明瞭になり、結果の数字だけを切り取って評価するやり方は、かえって強い不公平感を生み出します。

1.3. 公平性を欠く「結果の差」:担当業務による成果の偏り

同じ部署内でも、大口顧客を担当する社員もいれば、地道な顧客サポートを任せられる社員もいます。これでは、個人の能力とは無関係に結果の出方に大きな差が出てしまいます。目標達成か未達かという二元論だけで評価を決めつけるのは、実態に即していません。

2. 日本企業流「成果主義」の本質は「プロセス評価」にある

2.1. 成果を出すまでの「過程」に最大の力点を置く重要性

本当に部下の能力と貢献度を正しく評価するには、目標の達成・未達だけで判断するのではなく、どういったプロセスで組織に貢献したのかに最大の力点を置くことが肝心です。これが、日本企業において適切なプロセス評価の考え方です。

【例】1億円の営業目標を1人で達成したビジネスパーソンがいたとしても、その評価は満点とは限りません。プロセスを無視してチームの利益を損なうような行動があったなら、プロセス評価制度における答えは「ノー」となるべきです。

2.2. チームワークを最大限に活かす「グレーな評価」

成果主義とは結果だけを評価するものだ」と誤解されがちですが、良くも悪くも日本企業の強みはチームワークの良さです。その力を最大限発揮するためには、結果だけで白黒つけるのではなく、プロセスを交えた「グレーな評価」が最も適切です。

目標は大切な指針ですが、職務範囲が曖昧である以上、実際の仕事と目標の中身に齟齬が生じるのは必然です。評価の際に若干のすり合わせは必要であり、絶対的な評価基準ではないことを理解すべきです。

3. 公平な評価ができるリーダーになるための行動指針

  • 3.1. 「個人目標」より「チーム全体の利益」を優先する姿勢を公言する

    リーダーは、個人目標を達成することに固執して、チーム全体の利益を損なうような行動があれば、容赦なくマイナス点をつけることを日頃から部下に公言すべきです。これにより、部下は「チーム貢献」を意識したプロセスを重視するようになります。

  • 3.2. 部下の「日頃の貢献」を把握するマネジメント

    良いプロセス評価ができるリーダーになるためには、部下が「結果」に至るまでに何をやっているのか、どういった貢献をしているのかを日頃からきめ細かく把握しておく必要があります。日々のコミュニケーションや行動観察こそが、公平で納得感のあるプロセス評価の土台となります。

ビジネスリーダーに求められる役割、必要な力とは?

この厳しいビジネス環境で、あなたのチームは最大限のパフォーマンスを発揮できていますか?

部下を結果だけで評価し、その裏にある「不公平感」がチームの活力を奪っていませんか?

特に、曖昧な職務分掌と根強い「村仕事」体質の日本企業において、安易な結果主義は部下の不満を爆発させ、組織の成長を阻害するリスクがあります。

真に最強のチームを作る鍵は、**プロセス評価を重視し、公平な評価を実現するリーダーの行動**にあります。

「個人目標」より「チーム全体の利益」を優先させ、日頃の貢献をきめ細かく把握する。 これこそが、結果とプロセスを「グレーに」統合し、チームワークを最大限に活かす日本企業流の成果主義の本質です。

最高の成果を生み出すために、ビジネスリーダーに求められる役割、必要な力とは?最強のチームを作る秘訣を、こちらの記事でご確認ください。

➡️ 【記事を読む】最強のチームを作る秘訣

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