【仕事の成果を最大化】傾聴・質問・承認で変わる!今日からできるコミュニケーションスキル向上術

2020/08/08

コミュニケーション術

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聴くスキルを磨く イメージ

この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで


聴くスキルは仕事で最も重要!相手の心を掴み成果を出す方法


仕事で成果を出したいなら、「聴くスキル」は欠かせません。


なぜなら、このスキルこそが、上司が部下の成長を促したり、営業マンが顧客の真のニーズを引き出したりする上で、最も重要な鍵となるからです。相手の言葉の奥にある「本音」を理解し、その成長や課題解決をサポートすることで、結果は大きく変わります。


コーチングの世界では、「答えはすべて相手の中にある」と考えられています。つまり、あなたがするべきことは、ただ聞くこと。相手が自ら答えにたどり着くための手助けをすることです。


聴くことは単なる受動的な行為ではなく、相手の心に寄り添うための能動的な努力です。このスキルを磨くことで、あなたはより信頼され、仕事のパフォーマンスを飛躍的に向上させることができるでしょう。


聴くスキル以外にも、仕事で成果を出すために必要なコンピテンシー(行動特性)についてもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

仕事で成果を出すための心がけは?成果を出す人の特徴、共通点など解説!


部下育成・チーム力向上に不可欠な3つのコミュニケーションスキル【傾聴・質問・承認】


ビジネスシーンで成果を出し、信頼関係を築くためには、「傾聴」「質問」「承認」の3つのスキルが不可欠です。これらは単なるテクニックではなく、相手の成長やチーム全体のパフォーマンス向上に直結する重要な要素です。



1. 傾聴:相手の「本音」を引き出す土台作り


傾聴とは、単に話を聞くことではありません。相手のペースに合わせ、否定せずに、真摯な態度で耳を傾けることです。

  • 相づちやうなずきを繰り返すことで、相手は「自分の話を真剣に聞いてくれている」と感じ、安心して心を開くことができます。
  • 「つらいんです」という言葉に対し、「ああ、つらかったんだね」と過去形に置き換えて返すと効果的です。これにより、相手は感情を客観視でき、心理的な負担を和らげることができます。

聴くことは、相手の気持ちを高揚させ、円滑なコミュニケーションを築くための最も強力な武器です。



2. 質問:未来を切り開く「問い」の力


質問は、単に情報を得るためだけのものではありません。特にオンラインでのコミュニケーションにおいては、的確な質問が相手の思考を深め、より良い関係を築く鍵となります。

  • 「なぜ」「どうして」から始まる質問は、相手を追い詰める尋問になりがちです。これにより、相手は自己弁護や言い訳に終始し、前向きな解決策は生まれません。
  • 「どうしたら」から始まる未来志向の質問を心がけましょう。「次の一歩をどうしたら踏み出せるか」を一緒に考えることで、相手に負担をかけず、自律的な行動を促すことができます。

良い質問は、相手の成長を促すだけでなく、交渉を有利に進める力にもなります。日々の小さな意識が、質問力を向上させる唯一の方法です。



3. 承認:信頼関係を育む「肯定」のフィードバック


承認は、相手のモチベーションを高め、強い信頼関係を築く上で欠かせないスキルです。

  • 具体的な事実を褒める:「頑張ったね」という漠然とした褒め方ではなく、「この企画書のデータ分析がとても丁寧で分かりやすかったよ」のように、具体的に褒めましょう。相手は「きちんと自分を見てくれている」と感じ、信頼感を抱きます。
  • タイミングよく褒める:良いと思ったことは、その場ですぐに伝えましょう。時間が経ってからの褒め言葉は、相手に響きにくくなります。
  • 心を込めて伝える:口先だけの褒め言葉は簡単に見抜かれます。相手に気持ちが伝わるように、心を込めて言葉にすることが大切です。


承認は、相手の自己肯定感を高め、成長を加速させるための強力なツールです。日々の業務の中でこれらのスキルを意識的に使うことで、より強固なチームとより良い人間関係を築くことができるでしょう。


部下育成においては、これらのスキルをどのように活用するかが鍵となります。信頼関係を築き、自ら動くチームを作るためのマネジメント術について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

部下育成の教科書|信頼関係を築き、自ら動く最強チームを作るマネジメント術


質問力を高める4つの秘訣|仕事で成果を出すコミュニケーション術

こんな人は質問力がある!


ビジネスの場で成果を出すには、質問力が不可欠です。適切な質問は、相手との間に良好な関係を築き、望む結果を引き出すための重要なプロセスとなります。

実は、質問力が高い人には共通のタイプがあります。ここでは、その4つの特徴と、今日から実践できるトレーニング方法をご紹介します。



1. 徹底的に「聴く」ことに努める人


質問上手な人は、話すことより聴くことに長けています。成績の良いセールスパーソンは、会話の6〜7割を顧客に話させ、そこから必要な情報を引き出します。

質問の仕方に悩む前に、まずは目の前の相手の話を最後まで丁寧に聴きましょう。会話の中で少し質問を挟むだけで、相手は気持ちよく話し続けてくれます。

  • 今日からできる実践法: 実際に時間を計りながら、会話の大半を聴き役に回ってみましょう。聴くことに集中することで、相手が本当に伝えたいことが見えてきます。

2. 雑談から情報を引き出す人


直接聞きづらいことは、世間話から情報を得るのが効果的です。例えば、顧客の家族構成や休日の過ごし方など、何気ない雑談から購入決定権を持つキーパーソンを見抜くことができます。

雑談を通じて、相手の関心や価値観を自然に把握できるようになれば、取引先など社外の人とのコミュニケーションにも応用できます。

  • 今日からできる実践法: 同僚や上司との日常的な雑談を意識的に活用してみましょう。会話の中から重要な情報を見つけ出す練習になります。

3. 相手の「物語」を聴く力がある人


質問力が高い人は、相手の言葉の背景にある物語を読み解くのが得意です。

「寒くなったね」という一言に対しても、文字通り「そうだね」と返すだけでなく、「エアコンを入れようか?」と相手の意図を汲み取った返答ができるのが、このタイプです。

  • 今日からできる実践法: 友人や家族との会話で、言葉の裏に隠されたメッセージに気づく練習をしてみましょう。一見ただの雑談に見えても、「もっと話を聞いてほしい」といった気持ちが込められているかもしれません。

4. 場の空気を読むのがうまい人


場の雰囲気を敏感に察知し、相手の気持ちを汲み取ることができる人も、質問力に優れています。優秀なソムリエが、お客さんの気分に合わせたワインを提案できるように、空気を読む力は、適切なタイミングで適切な質問をするために不可欠な能力です。

  • 今日からできる実践法: 会議の場で、その場の雰囲気に合わせて「聴き役に徹する」「積極的に発言する」「人の意見をフォローする」など、複数の行動パターンを事前に考え、状況に応じて使い分ける練習をしてみましょう。

これらのスキルは、意識して試行錯誤を繰り返すことで必ず身につきます。仕事の成果を上げるために、ぜひ今日から実践してみてください。


質問力以外にも、仕事で成果を出すために必要なコンピテンシー(行動特性)について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

仕事で成果を出すための心がけは?成果を出す人の特徴、共通点など解説!


質問力を向上させる5つのステップ:事前準備から実践テクニックまで

質問力を高める5つのテクニック


ビジネスで成果を出すためには、質の高い質問が不可欠です。しかし、「どうすれば良い質問ができるのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、質問力を劇的に向上させるための5つのステップを、事前準備から実践的なテクニックまで分かりやすく解説します。


ステップ1:徹底した事前準備で「知る」


良い質問は、相手を深く知ることから始まります。まずは相手の公開情報(書籍、新聞、WEB、企業の財務情報など)をできる限り調べましょう。さらに、知人や同僚に話を聞き、より多角的な情報を集めることで、質問の精度が格段に上がります。


ステップ2:仮説を立てて「考える」


ただ漠然と質問するのではなく、収集した情報を基に自分なりの仮説を立てることが重要です。これにより、質問の目的が明確になり、より深い情報や本質的な答えを引き出すことができます。


ステップ3:質問ツリーで「構造化」する


仮説を立てる際には、質問ツリーを活用しましょう。例えば、「若手社員の離職率が高い原因」というテーマがあれば、そこから「企業のビジョン」「上司の働き方」「人事システム」といった具体的な課題にブレークダウンしていきます。この構造化によって、聞くべきことが網羅でき、論理的な対話が可能になります。


ステップ4:場の空気を読んで「柔軟に対応」する


いざ質問する時になったら、準備した仮説や質問ツリーに固執せず、その場の空気を読み取ることが大切です。もし相手が話す準備ができていないようであれば、質問を切り込む前に、まずは信頼関係を築くことに注力しましょう。相手の表情や態度から状況を察し、話し方や質問の仕方を柔軟に変えることで、コミュニケーションは円滑になります。


ステップ5:相づちとうなずきで「共感を示す」


相手は、自分の話を真剣に聞いてくれていると感じると、さらに深いところまで話したいと思うものです。適切な相づちとうなずきは、「あなたの話に興味があります」という強いメッセージになります。

ただし、相づちを打ちすぎると適当に聞いていると思われかねません。論理的な話の区切りが難しい場合でも、30秒〜1分に一度のペースでうなずくなど、意識的に「聞いている意思」を示すことが重要です。

これらのステップを意識して実践することで、あなたの質問力は確実に向上し、仕事での成果や人間関係をより豊かにするでしょう。


さらに、相手の心を開き、本音を引き出すための心理テクニックに興味はありませんか?会話をよりスムーズにするための具体的な方法を、こちらの記事で詳しく解説しています。

相手の本音を引き出す会話術【5つの質問テクニックと心理パターン】



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