ビジネス危機管理の鉄則|炎上を防ぎ、信頼回復につなげる謝罪術大全

2021/01/31

コミュニケーション術

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謝罪文で炎上を食い止める3つの要素


この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで

SNS時代の炎上対策|会社の危機を救う、信頼される謝罪文の書き方3つの鉄則


SNSが普及した現代では、企業の不祥事に対する世間の目はかつてなく厳しくなっています。ひとたび炎上すると、ブランドイメージはあっという間に失墜しかねません。

こうした危機を乗り越えるためには、迅速かつ誠実な対応が不可欠です。しかし、内容が不十分な謝罪文は、「問題を隠しているのでは?」とさらなる不信感を招く原因になります。

ここでは、世間の怒りを鎮め、信頼回復につながる謝罪文を作成するための3つの重要なポイントを解説します。この3つの要素が謝罪文に含まれているかを確認し、迅速に対応しましょう。



1. 不祥事の詳細を「事実ベース」で明確に記載する


「いつ、どこで、何が起きたのか」という事実関係を明確に記載することは、会社が問題を真摯に受け止め、徹底的に調査したことの証明になります。

  • 何があったか: 発生した事象を具体的に記述する。
  • なぜ起きたか: 原因を分析し、具体的に説明する。
  • 誰が関与したか: 関係者を明確にする(ただし、個人情報保護には配慮する)。

詳細な情報を開示することで、隠し事がないという姿勢が伝わり、失われた信用を取り戻す第一歩となります。



2. 責任の所在をはっきりと示す


責任の所在を曖昧にすることは、世間の不信感をさらに高めます。誰が、どのような責任を持つのかをはっきりと明記することが最も重要です。

  • 「組織全体の問題」であることを認める: 個人の責任にせず、組織としての責任を明確に表明する。
  • 責任者が謝罪する: 経営層や責任者が自ら謝罪の言葉を述べることが、誠意を示す上で不可欠です。

これにより、会社が問題を深く認識していることが伝わり、批判を沈静化させる効果が期待できます。



3. 具体的な再発防止策を提示する


謝罪だけで終わってしまうと、「その場しのぎの対応」と受け取られ、さらなる炎上につながります。再発を防ぐための具体的な対策を明記することで、未来に向けた真剣な姿勢を示しましょう。

  • 具体的な行動計画: 「全社員へのコンプライアンス研修を強化する」「第三者委員会を設置し、原因究明と再発防止に取り組む」など、具体的な行動を記述する。
  • 期限を設ける: いつまでに何を完了させるのか、期限を明記することで、言葉だけでなく行動で示す意思を伝えます。

謝罪文は、単なるお詫びの文章ではありません。それは、会社が危機を乗り越え、より良い組織へと変わっていくための決意表明です。この3つの鉄則を守ることで、世間の信頼を回復し、会社の真価を証明することができます。


ビジネスで成功する謝罪術|対等な関係を保つ3つのステップ

謝罪を成功させる3つの秘訣


ビジネスシーンでは、対立やトラブルが避けられません。謝罪が必要な場面でも、ただ頭を下げるだけでなく、相手と対等な関係を保ちながら、問題を円滑に解決するスキルが求められます。ここでは、相手の自尊心を傷つけずに、謝罪を成功させるための3つのポイントを解説します。



1. 相手の怒りを「共感」で受け止める


相手が怒っているとき、まず最初にすべきは、言い訳をせずに話を聞くことです。人は、自分が受けた被害や不満を「理解してほしい」という強い欲求を持っています。

  • 聞き役に徹する: 相手の感情を否定せず、「それは大変でしたね」と共感の姿勢を示しましょう。
  • すべてを吐き出させる: 相手が話したいだけ話せるよう、遮らずに耳を傾けることで、怒りのガス抜きができます。

このプロセスを経ることで、相手は「自分のことを真剣に考えてくれている」と感じ、冷静に話し合う土台が築けます。



2. 怒りの原因を特定し、「部分謝罪」で対応する


相手の話をよく聞くと、怒りの核心が見えてきます。その原因に対してのみ、具体的に謝罪をすることが重要です。

  • 原因を特定する: 相手の話から、何が最も不満だったのかを正確に把握します。
  • ピンポイントで謝罪する: 「〇〇の件でご迷惑をおかけし、申し訳ございません」といったように、責任を認めるべき点に絞って謝罪しましょう。

これにより、すべての責任を一方的に負うことを避け、不必要な譲歩を防ぐことができます。



3. 安易な回答を避け、冷静に判断する


謝罪の場で焦って相手の要求をすべて飲むと、将来的なリスクを抱えることになります。その場で即決せず、一度持ち帰って検討する姿勢が大切です。

  • 即答を避ける: 「はい、分かりました」と安易に答えず、「一度社内で検討させていただけますか」と伝えます。
  • 自分だけで判断しない: 会社やチームの利益を考慮し、客観的に最善の解決策を模索しましょう。

この冷静な対応は、あなたが感情に流されず、誠実かつプロフェッショナルな姿勢を持っていることを相手に示します。


謝罪は、単なるお詫びの言葉ではなく、対等なビジネスパートナーとして、未来の関係を築くための重要なコミュニケーションです。この3つのステップを実践することで、あなたは感情的な対立を避け、建設的な解決へと導くことができます。



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