✍️ この記事の著者情報

【自己成長戦略の専門家】
桑田かつみ
💼 経歴・肩書き:
🔹専務取締役(役員)
🔹1970年生まれ
🚀 実績と提供価値:
🔹平社員から9年で役員に至った実体験に基づいた、再現性の高いリーダーシップ、仕事術、メンタル強化の「自己成長戦略」を共有。
🔹成功論 / リーダー論 / 心のスキルアップ / コミュニケーション術を専門。
🔹Xフォロワー3,000人突破!
失言は「性格と価値観」で根絶できる!役員が実践する信頼を築く自己改善3ステップ
これまで積み上げてきた功績や信頼も、たった一つの失言で一瞬にして崩れ去ってしまうことがあります。私は役員という立場で、そんな「一瞬の落とし穴」に落ち、キャリアを暗転させた有能な人間を何人も見てきました。
失言は単なる「口の滑り」ではありません。その発言の「根本」にあるのは、あなたの性格と価値観です。今回は、小手先のテクニックではなく、失言を構造から根絶し、周囲に圧倒的な好印象を与え続けるための「役員流・自己改善3ステップ」を公開します。
- 失言の土台となる「否定的な性格」を書き換える
- 「古い価値観(慢心)」をアップデートし、偏見を断つ
- 正しい倫理観に基づいた「強い自己主張」で信頼を勝ち取る
1. ポジティブな「性格」が好感度と防衛力を高める
失言が生まれる最大の隙は、相手に対する「無関心」や「否定的な構え」にあります。土台となる性格がポジティブで、他者へ積極的に関心を寄せられる人は、自然と言葉の選択が円熟し、攻撃性を帯びることがありません。
役員の視点:反応一つで「器」が透けて見える
例えば、部下や同僚が「先週末は家族でキャンプに行きました」と何気なく話した際、あなたならどう反応するでしょうか。
- ネガティブな反応:「ふ~ん(で、仕事の件だけど)」と愛想なく返す
- ポジティブな反応:「へぇ、いいね!楽しかった?」と明るく返す
後者のように、まず肯定的な共感から入る人は、その後の発言全体が好意的に受け取られます。これは心理学でいう「好意の返報性」を味方につける戦略です。失言を防ぐ第一歩は、この前向きな姿勢と積極的な傾聴によって、コミュニケーションの土壌を「安全」に整えることです。
性格は後天的に形成されるものです。大人になってからでも、「まずは肯定から入る」という捉え方の癖を付けるだけで、あなたのコミュニケーション能力と信頼感は飛躍的に向上します。
2. 「価値観のアップデート」で無意識の偏見を根絶する
ポジティブな性格で良い印象を与えられる人でも、見識の狭さや「慢心」があれば、思わぬ失言をしてしまう危険性があります。これが、失言のもう一つの大きな原因である「価値観の劣化」です。
多様性が前提の現代ビジネスにおいて、旧来の偏見は失言の「火薬」となります。役職が上がるほど、知らず知らずのうちに「自分の常識が正解」という慢心に陥りがちですが、以下の道徳的観念をOS(基本ソフト)として再定義する必要があります。
- 属性による優劣を捨てろ:男女、人種、年齢に優劣はないこと。
- 役職と人格を切り離す:組織上の上下に関わらず、人としては対等であること。
「女のくせに」「平社員の分際で」といった言葉が口から出るのは、テクニックのミスではなく、価値観が古いからです。こうした発言をしてしまう人は、自分自身の偏見に気づいていない「無自覚な慢心」がある可能性が高いのです。
価値観を客観視し、人間の幅を広げる習慣
偏見による失言を防ぐためには、日頃から以下の「内省」を繰り返すことが不可欠です。
- 立場の違う人と積極的にコミュニケーションを図り、異なる価値観を知る。
- 自分の価値観を客観視し、「今の発言に偏見はなかったか」を振り返る。
- 若い世代の考え方を、否定せずに「一つの新しい戦略」として学ぶ。
特に年齢や立場が上になるほど、考え方は保守的になりがちです。新しい時代の倫理観を学ぼうとする意識的な努力が、失言予防という最大の自己防衛に直結します。
3. ポジティブな意志を持った「適切な自己主張」
性格を整え、道徳観(価値観)をアップデートできているのであれば、もはや必要以上に非難を恐れる必要はありません。
失言を恐れるあまり、言葉を濁したり、発言を控えたりするのは、リーダーとしての影響力を削ぐことになります。正しい言葉を選び、過激すぎない表現であれば、ある程度強く自分の意見を主張することも大切です。非難を恐れて曖昧な表現に逃げると、かえって不信感を生む原因にもなりかねません。
ポジティブな意図と、洗練された道徳観。この二つを備え、強い意志を持って建設的な主張をすること。これが、失言というリスクを避けつつ、相手に対して「この人は信頼できる」という確信を与える唯一の道です。
【この記事のまとめ】信頼を築く3つのステップ
- 性格改善:ポジティブな関心と共感(肯定)を癖にし、良い印象の土台を作る。
- 価値観の更新:慢心を捨て、多様性を理解するための学習と内省を続ける。
- 適切な主張:磨いた人格に基づき、強い意志をもって建設的に発言する。
失言をなくすことは、単なる「話し方」の改善ではなく、自分自身の「器」を磨くことと同義です。今日から一つずつ、自分の言葉の「根っこ」を見直してみませんか。
💡【深掘り編】無意識の偏見を解き「人間の幅」を広げる
失言の根本原因である「価値観の劣化」を克服するには、自分でも気づかない「無意識のバイアス(偏見)」を根本から取り除くプロセスが不可欠です。
役職や年齢が上がるほど、自らの「慢心」に気づくのは難しくなります。しかし、そのバイアスを解くことこそが、リーダーとしての圧倒的な「人間の幅」を作り、周囲を自然と巻き込む力へと変わります。
小手先の会話術を超え、誰からも一目置かれる「器の大きなリーダー」へと進化するための具体的な3つのメソッドを、以下の記事で詳しく解説しています。


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