ケースに応じたイライラ解決法
上司の言い方が乱暴ですぐ怒鳴るタイプ
ちょっとしたミスでも大げさに反応し、
説教口調で『だいたい、俺が若かった頃は・・』
と昔の自慢話をしつこくする。
また、言い分は聞いてくれない上、一方的に責めるタイプ
反発する部下
お願いした仕事の納期が遅れる
クレーム対応からの無責任な対応で問題が爆発
余計な一言をやめたい人に向けたフレーズ対策集
気を使って言った言葉でも、
相手の勘に触って、
かえって逆効果になるケースは多いです。
どこが相手をイラっとさせるのか、
それが分かれば対策できます。
1つずつ見ていきましょう。
・~してもらう
・~いいですか
は、話し手の自分が中心の言葉です。
この2つを重ねると、
自分中心の度合いが高まって、
相手に一方的に都合を聞いているトーンが高まります。
そのため、相手は、
・なんとなく上から目線
・なんとなく、押しつけがましいニュアンス
を感じてしまうフレーズです。
・~をお願いできますか
・~してくださいますか
とストレートに言うようにしましょう。
自主的に進んでやる姿勢は良いのですが、
相手にとっては頼んでないのに
恩着せがましいなと感じてしまうフレーズです。
自分がしたいだけでしょ。と勘違いの危険もあります。
・~(いた)しましょうか
という表現で伝えるほうが良いです。
このフレーズで使っている、申す、は
へりくだる意味を示す時に使う
謙譲語と認識している人が多いです。
そのため、
相手に、聞き手の自分がへりくだることを
強要されていると思われる可能性があります。
・おっしゃってください
という表現で伝えるのがベストです。
一見、腰の低い印象を与えるフレーズですが、
許可をもらうシーンに限定して、使うのがベストです。
例えば
『御社を担当させていただきます。
・・・精一杯お手伝いさせていただくので・・・』
のように、連発して使うと、
丁寧な印象ではなく、
むしろ軽く見られている印象を相手に与えてしまいます。
様々な語尾につけやすく
つい使いがちなフレーズですが、
安易に使うのは気を付けましょう。
無責任で心がこもってない。と
相手に受け取られても仕方のないフレーズです。
本当に真剣に相手のことを
考えた上での発言で、
実際に自分の手を差し伸べていれば問題ないですが、
その場をさりげなく流そうとして、
このフレーズを口にするのは控えましょう。
無責任な同情、もっと厳しく言えば
自己満足でしかありません。
本当に相手を信じているのか。
それとも、
単に無責任で、相手を信頼しているように見せかけて、
面倒なことを押し付けるために、方便として使っているのか。
後者の場合、
言われる相手は、すぐ気づいて敏感に反応します。
自分がやりたくないことを
やってもらう時に言うのであれば、
『お願いします』と伝えるのがベストです。
上司が確認の意味を込めて、
質問・指摘した時、
既に知っていたり、
理解していたりする場合でも、
『心得ています。』と返すのは賢明ではありません。
心理的対立を生み、
『次回、声をかける時は、
気軽なチェックでも神経を使わないといけないのか』
と上司を身構えさせてしまいます。
こうした場合は、
『ご指摘ありがとうございます』
と返事をするのがベストです。
仕事について相談したり、指示を仰いだりする時は、
その前に、
自分で複数の選択肢を作り、それらを比較検討して、
自分なりに考えたベストの案を決めておくのが鉄則です。
どうしましょう。
と受け身の姿勢全開で許してもらえる人は、
入社したての新入社員ぐらいです。
ゼロベースで相談に乗れるほど相手は暇ではありません。
上手な仕事の報告&相談の仕方は?期待に応えるためのポイント、コツを解説
言われたことだけをやっておけばいい。
このフレーズからにじみ出るのは、
仕事に対する消極的な姿勢です。
仕事はチームプレーで進めるとはいえ、
刻一刻と状況が変わることもあり、
開始時点で必要な作業の割り振りを
すべて決められるわけではありません。
杓子定規的な分担主義は、
チームの指揮を下げる。と心得ましょう。
平気、問題ない、OK
と、ポジティブな意味合いで使う人がいます。
一方で、
遠慮します。NOとネガティブな意味合いで使う人もいます。
このフレーズを聞いた相手の中には、
『どっちの意味だろう・・』
と困惑する人がいてもおかしくはありません。
どちらにでも受け取れる表現を使うと、
思慮が浅く映ってしまい、損しますので気を付けましょう。
正直、~です。と言うと、
違和感を覚える人は多いです。
・正直に申しまして
・正直なところ
と言うべきところを省略し、
カジュアルな印象を与えてしまうため、
ビジネスシーンでは避けたほうが良いです。
・できれば
・できるだけ
・なるべく
こうした一言は、聞き手に頼りない印象を与えます。
『必ずしも、そうはならないかもしれない』
という含みを持たせているつもりかもしれないですが、
見方を変えれば、
『失敗した時の予防線を、今から張っておきたい』
とも受け取れます。
・~です
・~します
と言い切って、実現に向けて努力したほうがベストです。
このフレーズとともに話す事柄は、
相手をイラっとさせることが多いです。
相手は、
『ありがた迷惑』
『自分のモノサシを私に押し付けないでほしい』
と考えるからです。
『みんなは、自分と同じように考えるはず』
と思っているのが、
この悲しいギャップが生まれる原因です。
よほどの自信がない限り、
この言葉を使うのは控えたほうが良いです。
『すぐにやって』
と言いにくい時に、
相手に気を使いすぎて、
つい足してしまいがちなフレーズです。
しかし、実は
それなりに早くやってほしい場合がほとんどです。
結局、相手に催促してしまうことになり、
『だったら、『急ぎでお願い。』と言えばいいのに』
と、いら立たせてしまいます。
双方のストレスの原因になる可能性がある言葉は、
最初から口にしないのがベストです。
仕事に禅的思考を取り入れ、心を整えるストレス解消術を実践しよう
余計な一言をやめたい人に向けたフレーズ対策集 パート2
口癖のように使っている言葉が、
相手をイラっとさせているかもしれません。
相手に不愉快な気分を募らせてしまい、
あなたの印象を悪くさせるような
フレーズを口にしていないか、チェックしましょう。
AとBのどちらかを選ぶ時、
『Aがいいです』
と
『Aでいいです』
とでは、相手に与える印象が変わります。
『Aがいいです』からは、
積極的に選んだ様子が伝わり、好印象ですが、
『Aでいいです』からは、
とりあえず妥協して選んだけれど、実は本意ではない。
といったニュアンスで伝わる場合があり、
誤解を与えやすくなります。
無意識に『で』を使っている人は
改めるようにしましょう。
『妥当だと思われます』
『影響は大きかったと思われます』
のように、
『思われます』を使うことで、
話し手が自分の意見として思っていることを
あたかも、
客観的に導かれた結論であるかのように、
すり替えてしまっている表現です。
自己保身に走るタイプが好む言い回しで、
こすい手口は聞き手に決して好まれません。
心当たりがある方は慎むようにしましょう。
もったいぶった言い回しの典型例です。
『否定』+『できない』は
二重否定に近く、慎重を期したせいで、
かえって話をいたずらに分かりにくくしてしまっています。
正しい表現としては、
『~という可能性もある』
と言えば済む表現です。
コミュニケーションで一番大事なのは、
相手に確実に伝わることです。
シンプルな表現を心がけましょう。
物事を断定する時に
よく使われるフレーズですが、
その根拠が添えられることはあまりありません。
断定的なものの言い方をする人は、
頭が思考停止状態になっていて、
他の可能性を検討しようとしないことが多いです。
相手の言葉に耳を傾けようとする
姿勢に欠けているため、
嫌がられることがしばしば起こり、
ビジネスチャンスを失うことにも
つながりますので、気を付けましょう。
『かなり前に頼んだ仕事が、まだ終わらない・・・』
『この人の段取りは悪いなぁ・・』
などと、自分が苛立っているせいで、
相手をせかそうとして、
このフレーズを使ってしまいがちですが、
それを聞いた相手の心に芽生えるのは、
『一生懸命やってるんだけど!』
という反発の感情です。
逆効果になるだけで、
口にしていいことは1つもないため、
使うのは避けましょう。
ビジネスでは、
相手に無理難題を押し付けてしまったり、
押し付けられたりすることは珍しくありません。
そんな時、
真剣に取り組んでいるからこそ、
つい口に出た、
『納得できません』
であれば、問題ありません。
不味いのは、
自分本位の一生懸命さを押し売りする場合です。
やれることや、やるべきことを
最大限やっていないと相手は思っているので、
『独りよがりだ』と感じられてしまうため、
注意しましょう。
隣の芝生は青いと言われるように、
他人の環境がうらやましく思えて、
『君はいいよね』
と口にしてはいませんでしょうか。
表面上はそう見えるだけで、
実際は、必ずしも良いことだけではない当人(聞き手)は、
『私の何を知っているんだ』
と憤慨してしまいます。
羨むだけの一言は、
自分の努力を放棄したのと同じでも
ありますので、慎むようにしましょう。
時間が限られているのは、
みんな同じです。
『忙しい、忙しい』
と自分のアピールばかりする人は、
周囲の人を遠ざける可能性があります。
『〇日になったら暇になります(笑)』
などと言いかえるだけで、
相手に与える印象は格段と変わります。
忙しいという字は、
心をなくすと書くことに気づけば、
そもそも積極的に使う
言葉ではないことが分かります。
相手のミスを責め立てようとして、
『何で~なの?』
というフレーズを連呼する人は要注意です。
ただ謝ることしかできない相手は、
過ぎたことを必要以上に責め立てられると、
反発心を抱きかねません。
そうした状況を避けるためには、
今後どうするか、と前向きな話に
切り替えたほうが、
建設的で、仕事がスムーズに回ります。
この一言で済ませるのは、
ビジネスパーソンとして失格です。
上司が部下に対して、
また、
お客が従業員に対して質問するのは、
分からなかったら、調べて答えてくれるだろう
と思っているからです。
分からない時に期待しているのは、
『3分待ってください』
『誰か知っている人に聞いてみます』
といった、解決に繋がるフレーズです。
どうすれば、分かるようになるかを
意識しましょう。
仕事を振った上司が、
反抗と捉えるのは間違いありません。
『新しい仕事を振らないでほしい。
仕事をこんなに抱えているんだから・・』
という部下の心の声が聞こえてくるからです。
仮に部下がそう思っていなくても、
不遜であることには変わりありません。
承知しました。と受けて、
抱えている仕事も含めて、
取り掛かる優先度を相談するのが正解です。
上手な仕事の報告&相談の仕方は?期待に応えるためのポイント、コツを解説
同意を示す日常的な言葉ですが、
上司によっては部下から言われると
イラっとする場合があります。
対等の意図を感じ、指導することに対する感謝や、
上司への謙虚さがないと考えるからです。
そのため、上司をイラつかせるばかりか、
指導する意欲をそいでしまうこともあります。
この言葉を使った自分にとっても、
良いことは何もないので、慎むようにするのが賢明です。
『なるほど』は、
上司や顧客のような、
自分より目上の相手に対しては
使わないようにしましょう。
相手の言っている話の内容を
『それはそうだ』
と評価しているように受け取り、
不快に感じる人が多いためです。
『おっしゃる通りです』
『ごもっともです』
といった言葉に言い換えれば、
相手をイラっとさせるリスクをゼロにできます。
相づちは相手を乗せて、話を盛り上げます。
仕事をスムーズに進めるためには、欠かせないものです。
しかし、
とりあえず相手の話を肯定しておけば
良いだろうとでも言うかのように、
『そうなんですね~』
を繰り返すと、相手は自分の話を
『はい、はい、それで?』
と聞き流されていると感じるため、
使う頻度は最低限に抑えましょう。
相手の話しがよく分からなかったり、
納得できない時、つい出る言葉です。
半ば無意識に口から出た言葉で、
相手を馬鹿にしているつもりはなくても、
相手はプライドを傷つけられて不快に思います。
まず相手の話を
『はい、そうですか』
と受け止めて、
『~ということですか』
『~の部分をもう1度教えていただけませんか』
と、理解、納得できない部分を
確認するようにしましょう。
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