1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで
「デキる人」は使わない!勘違いしやすいビジネス敬語と正しい言葉遣い13選
あなたは、日頃何気なく使っている言葉遣いで、知らず知らずのうちに評価を下げているかもしれません。
「了解です」「ご苦労様です」など、定番だと思っているビジネスフレーズの中には、目上の人には失礼にあたる表現が数多く存在します。
ここでは、勘違いしやすいビジネス敬語とその正しい使い方を、具体的なシーンごとに13選ご紹介します。あなたの言葉遣いをチェックして、デキるビジネスパーソンを目指しましょう。
1. 仕事を依頼された時
🆖 了解です / 了解しました
「了解」は、同等か目下の人に使う言葉です。上司には失礼にあたります。
🆗 承知いたしました / かしこまりました
「承知いたしました」は、相手の意向を理解し、受け入れたことを丁寧に伝える言葉です。
2. 仕事の依頼を断る時
🆖 (理由を述べて)「ちょっと無理です」 / 「他の人に頼んでもらえませんか」
上司の仕事の優先順位に口を出すのはNGです。
🆗 「別件で急ぎの仕事を抱えているのですが、いつまでにご提出しましょうか?」
業務の優先順位の判断は上司に委ねる姿勢が大切です。
3. 上司より先に帰宅する時
🆖 ご苦労様です / 頑張ってください
「ご苦労様」は、目上の人が目下の人をねぎらう言葉です。「頑張ってください」は余計なお世話と受け取られることがあります。
🆗 お先に失礼いたします / お疲れ様です
「お先に失礼いたします」は、帰宅時に使う最も丁寧な挨拶です。
4. 上司に伝言する時
🆖 部長が「すぐに来てくれ」と言っていました
上司への伝言は、敬意を払った表現が不可欠です。
🆗 部長が「お呼びです」 / 部長が「すぐにお越しいただきたいそうです」
「お呼びです」は、相手を呼び出していることを丁寧に伝える言葉です。
5. 上司に確認する時
🆖 わかりましたでしょうか? / 課長は英語ができますか?
相手の理解度や能力を測るような言い方は避けましょう。
🆗 ご質問はありますか? / 課長は英語をお話しになりますか?
相手の立場を尊重した丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
6. 上司の意向を尋ねる時
🆖 課長はどうしたいんですか?
上司の意思や願望をストレートに尋ねるのは失礼にあたります。
🆗 課長はどうすればよいとお考えですか?
相手の考えを丁寧に尋ねることで、尊敬の念を伝えることができます。
7. 上司からの助言に感謝する時
🆖 お話は参考になりました
「参考になりました」は、相手の助言を軽んじている印象を与えかねません。
🆗 お時間をいただきありがとうございます。貴重なアドバイスのおかげで、視野が広がりました。
相手の時間を割いてくれたことと、具体的な感謝の気持ちを伝えることで、より好印象を与えます。
8. 上司を褒める時
🆖 お上手ですね / なかなか良かったですね
「お上手ですね」は、相手を見下したようなニュアンスに聞こえることがあります。
🆗 素晴らしいなと思いました / 感銘を受けました
率直な感想を謙虚に伝えることで、真摯な気持ちが伝わります。
9. 異動先で新しい上司に挨拶する時
🆖 どこまでできるかわかりませんが / 経験がないので自信はありませんが
謙遜のつもりが、消極的な印象を与えてしまいます。
🆗 一日も早く仕事を覚えるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします
前向きな姿勢を堂々と伝えることで、あなたの意欲が伝わります。
10. 意見が対立した時
🆖 そうは思いません / その考えは違うんじゃないですか?
相手を真っ向から否定すると、雰囲気が悪くなり、不毛な議論になりがちです。
🆗 私の考えとは違いますが、そのご意見もごもっともだと思います
自己主張をしつつも、相手の意見を尊重する姿勢が大切です。
11. 無神経な発言をされた時
🆖 そんな言い方はないでしょう / それは、私が〇〇ということですか?
感情的に抗議しても、事態は悪化するばかりです。
🆗 そのご意見について、これからよく考えてみます
感情的な衝突を避けたいときは、一度相手の言葉を受け流すことが最も賢明です。
12. 失言をカバーする時
🆖 いや、そうゆう意味で言ったのではないんです
言い繕うほど、事態は悪化します。
🆗 余計なことを言ってしまい、申し訳ありません
素直に失言を認め、謝罪することで、事態を収拾できます。
13. 悪口をたしなめる時
🆖 悪口はやめましょう / よくそんなひどいことが言えますね
直接的な注意は、相手の反発を招きかねません。
🆗 誤解する人がいるかもしれませんよ / あなたのような人に、そんな言い方は似合いません
相手への配慮や好意を伝えつつ、やんわりと指摘することで、相手は素直に受け入れやすくなります。
さらに上の「デキる大人」を目指すなら
言葉遣い以外にも、あなたの評価を左右するビジネスの作法はたくさんあります。
身だしなみや立ち居振る舞い、メールの書き方まで、ワンランク上の作法を身につけたい方は、以下の記事もぜひお読みください。
「デキる人」は使わない!社外で恥をかかない正しい言葉遣い9選
社内で通用する言葉遣いが、社外でも通用するとは限りません。
ビジネスの場では、ほんの少しの言葉選びが、あなたの評価を大きく左右します。「名刺を切らしてしまい…」といった言い回しが、知らず知らずのうちに信頼を損なっているかもしれません。
ここでは、社外で勘違いしやすい日本語とその正しい使い方を、具体的なシーン別に9つご紹介します。
1. 名刺を切らしてしまった時
🆖 申し訳ありません、名刺を切らしていまして…
語尾を濁すと、準備不足で頼りない印象を与えてしまいます。
🆗 申し訳ございません。私の名刺は後ほど郵送させていただきます。ご挨拶だけで失礼します、〇〇株式会社の〇〇と申します。
まずは謝罪し、その場でできないことを明確に伝えます。その上で、堂々と名乗り、真摯な姿勢を示すことで、かえって好印象を与えられます。
2. 携帯電話が鳴ってしまった時
🆖 ああ、すみません
軽い謝罪は、相手の話を軽視している印象を与えてしまいます。
🆗 お話を伺っていたところでしたのに、大変失礼いたしました。
謝意と共に、相手への配慮を示すことが大切です。
3. 自社を表現する時
🆖 我が社
「我が社」は、自社に強い誇りを持つニュアンスがあり、社外では傲慢に聞こえることがあります。
🆗 弊社/当社
「弊社」は謙遜の意味合いが強く、社外で最も一般的に使われます。「当社」は中立的な表現です。
4. 飲み物を勧められた時
🆖 お茶でいいです
「〜でいい」という言い方は、「別に何でもいい」という消極的な印象を与えてしまいます。
🆗 お気遣いありがとうございます。では、お茶を頂戴いたします。
相手の好意に感謝を伝え、丁寧に承諾することで、洗練された印象を与えられます。
5. 来社した顧客を出迎える時
🆖 暑かったでしょう?悪かったですね、来てもらって
親しげな言葉遣いは、相手をぞんざいに扱っているように聞こえることがあります。
🆗 お暑いところ、お越しくださいましてありがとうございます。
相手の状況を慮りつつも、敬意を払った丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
6. 「知っている」を丁寧に言う時
🆖 (会議のことを)私は存じ上げません
「存じ上げる」は人に対して使う言葉です。
🆗 (会議のことを)私は存じません
物事を対象に「知らない」ことを謙譲語で伝える場合は「存じません」が正解です。
7. 提案をやんわり断る時
🆖 それはちょっと… / それは駄目です
語尾を濁すと頼りない印象に、ストレートな拒絶は相手を不快にさせます。
🆗 貴重なご提案、ありがとうございます。恐れ入りますが、もう一度ご検討いただけますでしょうか。
まずは感謝を示し、相手の立場を尊重しつつ、再考を促す表現を使うことで、角を立てずに断れます。
8. 新しい担当者として挨拶する時
🆖 不慣れでございますが、よろしくお願いいたします
謙遜のつもりが、「未熟でも我慢してほしい」と受け取られる可能性があります。
🆗 前任の〇〇から御社について引き継ぎを受けております。一日も早くお力になれるよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
相手の不安を払拭し、これから貢献していくという積極的な姿勢を伝えましょう。
9. 着任の挨拶をする時
🆖 4月1日から営業部の部長になりました
「〜になりました」は、会社の任命であることを軽んじている印象を与えてしまいます。
🆗 このたび、4月1日付で営業部の部長を拝命いたしました。
「拝命いたしました」は「命じられました」の謙譲語であり、責任ある立場になったことを丁寧に伝えることができます。
デキるビジネスパーソンは、言葉遣いのその先へ
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