本音を引き出す質問術:信頼を築き、人間関係を劇的に変える話し方と聞き方

2021/09/18

コミュニケーション術

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相手から本音を引き出すための会話テクニック


この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで


「聞き上手」が人生を変える:相手から本音を引き出す3つのコミュニケーション術


「話が上手な人」と「聞き上手な人」は、しばしば混同されます。しかし、本当に信頼関係を築き、相手の心を開くことができるのは後者です。

ここでは、ビジネスやプライベートで役立つ、相手から本音を引き出すための3つのコミュニケーション術をご紹介します。このテクニックを身につければ、あなたの人間関係は劇的に改善するでしょう。



1. 徹底した準備で「あなたの話を聞きたい」と伝える


相手が心を開くかどうかは、第一印象とあなたの準備にかかっています。

  • 「あなたに興味がある」というメッセージ: 相手のホームページやSNSで事前に情報を調べたり、関係者に話を聞いたりすることは、単なるマナーではありません。この準備は「私はあなたのことをよく分かっています」「あなたの話を聞くために時間を割きました」という無言のメッセージとなり、相手の警戒心を解きます。
  • 答えやすい質問から始める: 実際に会った際は、相手が話しやすい話題や状況を用意し、簡単な質問から入ることで、会話をスムーズに進められます。これにより、相手は徐々に緊張がほぐれ、本音を話しやすくなります。

2. 信頼を築く話し方と雰囲気作り


話し方や態度一つで、相手があなたに心を開くかどうかが決まります。

  • 高圧的な態度はNG: 立場が上であっても、相手と同じ目線に立つ配慮が不可欠です。高圧的な態度では、本当に知りたい情報は決して引き出せません。
  • 声とスピードを意識する: 信頼感を与えるには、大きめの声で、ゆっくりと話すことが効果的です。早口で話すと、焦りや不安な印象を与えてしまいがちです。たとえ時間が限られていても、焦らずに落ち着いて話すことを心がけましょう。
  • 笑顔と相槌を大切に: 相手が話しやすい雰囲気を作るには、笑顔が最も有効なツールです。特に、相手がユーモアを交えて話した際には、心から笑うことで親近感が一気に増します。ただし、第三者の悪口は絶対に避け、明るく前向きな話題を心がけましょう。

3. 沈黙を恐れず、相手に寄り添う


会話の途中で訪れる沈黙を恐れてはいけません。

  • 沈黙は思考の時間: 質問の後に沈黙が続くと、つい焦って言葉を継ぎ足したくなりますが、相手は一生懸命考えていることが多いです。余計な口を挟むと、相手の思考を遮り、話すのをやめてしまう可能性があります。
  • 落ち着いて待つ勇気: 沈黙は、相手が心の奥にある本音を探している時間です。その時間を尊重し、落ち着いて待つことで、より深い話を引き出すことができます。


最後に、どうしても相性が悪い相手は存在します。無理に本音を引き出そうとすると、かえって逆効果になることもあります。

そのような場合は、無理をせず、上司や同僚に同行してもらったり、信頼できる人に担当を代わってもらったりすることも一つの賢明な選択です。相手に寄り添う姿勢は大切ですが、自分自身も大切にしながら、無理のない関係を築くことが、長期的な成功に繋がります。


部下との信頼関係を築く:相手の本音を引き出す5つの質問術

部下の話を上手に掘り下げる5つの質問法


部下や同僚とのコミュニケーションがうまくいかず、悩んでいませんか?

ただ話を聞くだけでは、相手の本音や本当に困っていることは見えてきません。ここでは、相手の心を開き、問題解決を促すための5つの質問法をご紹介します。これらのテクニックを身につければ、あなたのコミュニケーションは劇的に改善し、信頼関係を深めることができるでしょう。



1. 相手の話を掘り下げる質問


相手が話している内容に、もっと深く踏み込みたいときに使います。相手の言葉を遮らず、スムーズに会話を進めるための基本的な質問です。

  • 例:「それはどういうことですか?」、「それはどうしてですか?」

ポイント: 相手の言葉を邪魔せず、あくまで「もっと知りたい」という姿勢で問いかけることで、相手は安心して話を続けられます。



2. 情報や気持ちを整理する質問


相手が自分の考えや感情をうまくまとめられないときに有効です。あなたの理解を確かめることで、相手は自分の話が整理されていると感じ、安心します。

  • 例:「これはこういうことですか?」、「この時、こういうことがあったので、そうしたんだね」

ポイント: 相手が使った言葉をできるだけそのまま使って、共感と理解を示しましょう。勝手な解釈を押し付けるような言い方は避け、「あなたの話を聞いていますよ」というメッセージを伝えます。



3. 新たな気づきを与える質問


相手が当たり前だと思っている考え方に、新しい視点を与える質問です。この質問によって、相手は自分自身を客観的に見つめ直すきっかけを得られます。

  • 例:「どうしてその時、そうしたの?」

ポイント: この質問は、特に部下が自律的に考える力を養う上で重要です。相手の思考プロセスに焦点を当てることで、新たな発見を促します。



4. 変化を促す「強化質問」


部下が前向きに変わろうとしている兆候を捉えたときに使う質問です。この質問で、相手の中に生まれた良い変化をさらに強固なものにできます。

  • 例:「どうしてそうすることができたの?」、「どうしてそう思うようになったの?」

ポイント: 相手が自身の変化の理由を言葉にすることで、その決意が揺るぎないものになります。部下の成長を優しく後押しする、重要な質問です。



5. 視野や視点を切り替える質問


一つのテーマに固執しがちな会話の流れを変えたいときに有効です。この質問をすることで、相手はこれまで話していなかった重要な問題や本音を口に出すきっかけを得られます。

  • 例:「それ以外で何か感じていることはある?」、「他に言っておきたいことはある?」

ポイント: 人は「言おうか言うまいか」迷っていることを、簡単には口に出しません。しかし、いったん相手の話をすべて受け止めた上で、この質問をすることで、迷っていたことも話そうという気持ちにさせることができます。



良い質問と悪い質問の決定的な違い


良い質問は、相手の鏡になることです。余計な口出しや自分の意見の押し付けはせず、相手の考えや感情をそのまま受け止めましょう。そうすることで、相手は自分自身を客観的に見ることができ、自ら解決策を見つけられるようになります。一見遠回りに見えても、これが最も確実な問題解決法です。

悪い質問は、自分の考えを押し付けることです。「あなたはどうすべきだ」と助言を一方的に押し付けると、相手は「相談しなければよかった」と感じてしまいます。人が本当に必要としているのは、外からの答えではなく、自分の中にある答えに気づくきっかけなのです。


さらに上のコミュニケーションスキルを磨きたい方へ


部下との信頼関係を築くには、質問だけでなく、傾聴・承認のスキルも不可欠です。

この続きを学び、仕事の成果を最大化したい方は、以下の記事もぜひお読みください。

【仕事の成果を最大化】傾聴・質問・承認で変わる!今日からできるコミュニケーションスキル向上術

信頼関係を築く【初対面での会話術】:心を掴む5つのテクニック

初対面の人を気遣う5つのポイント


初対面の人と話すとき、何を話せばいいか迷ったり、気まずい沈黙に悩んだりしていませんか?

初対面での印象は、その後の人間関係を大きく左右します。ここでは、相手の心を掴み、信頼関係をスムーズに築くための5つの会話術をご紹介します。



1. 緊張を解き、場の空気をほぐす


お互いが緊張している初対面の場面では、自分から心を開くことが大切です。

  • 実践: 少し恥ずかしそうに笑顔を作り、「初対面って緊張しますよね」と先に声をかけましょう。
  • 効果: 相手は「緊張しているのは自分だけじゃない」と安心し、場の空気が自然と和みます。

この一言が、会話のハードルを大きく下げてくれます。



2. 相手を尊重し、関心を示す


相手の名前を会話に織り交ぜるだけで、心の距離はぐっと縮まります。

  • 実践: 「〇〇さんのご出身はどちらですか?」「〇〇さんはどう思いますか?」のように、積極的に相手の名前を呼びかけましょう。
  • 効果: 名前を呼ばれることで、相手は「自分に関心を持ってもらえている」と感じ、自然とあなたへの親近感が湧きます。

3. 話しやすい話題で会話を弾ませる


雑談は、相手の趣味や得意な分野の話から始めましょう。

  • ポイント: 事前にSNSなどで相手の情報を調べておくのがおすすめです。
  • 効果: 相手が楽しく話せる話題を振ることで、会話はほぼ確実に盛り上がります。共通の趣味が見つかれば、さらに深い関係を築くきっかけになります。

4. 質問攻めにせず、バランスの良い会話を心がける


相手のことをもっと知りたいと思っても、質問ばかりしてはいけません。

  • 注意点: 一方的な質問は相手を疲れさせてしまい、尋問されているような気分にさせてしまいます。
  • 実践: 自分の話題も適度に挟み、相手との共通点を探しながら、キャッチボールのように会話を続けることを意識しましょう。

5. 目上の人には「アドバイス」を求める


年上や役職が上の人に対しては、アドバイスを求める質問から入るのが効果的です。

  • 実践: 「〇〇さんのご経験から、アドバイスをいただけますか?」と尋ねましょう。
  • 効果: 頼られることで相手は喜びを感じ、喜んで話してくれます。話を聞くときは「もっと聞きたいです」という態度で熱心に耳を傾け、信頼感を深めていきましょう。


これらの会話術を実践すれば、どんな初対面の人ともスムーズにコミュニケーションをとることができます。少しの工夫で、あなたの人間関係は大きく改善するでしょう。


部下や後輩の育成に悩んでいませんか?


初対面での会話術をマスターしたら、次は「叱り方」を学んでみましょう。信頼関係を壊さずに相手の成長を促す「愛ある叱り方」の秘訣を、以下の記事でご紹介します。

部下育成の秘訣!愛ある叱り方で信頼関係を築く方法


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