1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで
入社4年目の壁:なぜ「天狗」になってしまうのか?
仕事を始めて4年目、あなたは順調にキャリアを歩んでいると感じていませんか?
しかし、この時期こそ、多くのビジネスパーソンが陥る「入社4年目の天狗」に注意が必要です。この天狗は、あなたの成長を止め、将来の選択肢を狭めてしまう可能性があります。
「天狗」が生まれるメカニズム
新入社員から3年目までは、以下のようなステップで成長します。
- 1年目: 新しい環境で苦労しながらも、新鮮な気持ちで仕事に取り組む時期。
- 2年目: 初めて後輩ができ、先輩としての責任感が芽生える時期。
- 3年目: ある程度の仕事を任され、周囲から一人前と認められ始める時期。
この頃から、上司や先輩からの手厚い指導が減り、「一人で大丈夫だろう」と放置されることが増えます。
多くの人は、これを「一人前として認められた」と勘違いし、傲慢になってしまうのです。
しかし、会社全体で見れば、3年目に任される仕事は、まだ細分化された業務の一部に過ぎません。放置されても大きな問題が起きない範囲の仕事であり、本当の意味で会社全体を動かす役割ではありません。
この認識のズレが、入社4年目の天狗を生み出します。
「天狗」がもたらす危険な兆候
4年目になると、以下のような思考や行動が見られるようになります。
- 「この会社(部署)ではもう成長できない」と考えるようになる。
- 会社や上司、同僚への不満や批判が増える。
- 「どうせ…」「しょせん…」といったネガティブな言葉を多用する。
これは、環境に慣れきってしまった結果、変化を恐れ、ぬるま湯に浸かりたいという心理に陥っている証拠です。柔軟性を失い、新しいことに挑戦するエネルギーが奪われ、仕事の選択肢がどんどん減っていきます。
天狗にならないための「自己診断」と「成長戦略」
天狗に気づき、成長を続けるためには、自分自身に問いかけることが重要です。
- 今の仕事は楽か?職場の居心地は良いか?
- もし答えが「はい」なら、それは安住しているサインかもしれません。新たな挑戦や課題を見つけることで、周囲の評価は再び高まります。
- 自分はまだ何もできていないと自覚する
- 会社という大きな組織の「木」の中で、自分はまだ小さな「枝」に過ぎないと認識しましょう。広い視野を持つことで、自分がどこまで成長できるかが見えてきます。
挑戦しなくても評価される環境に甘んじることなく、常に新しい目標を設定し続けることが、キャリアを停滞させないための鍵です。
調子がいい時ほど危険?現状を正確に把握する力が、あなたのキャリアを救う
仕事がうまくいっている時、私たちは「自分は何でもできる」と過信しがちです。しかし、一見何も問題がない時こそ、最も注意が必要です。
なぜなら、その慢心が現状認識を狂わせ、思わぬリスクを招いてしまうからです。
全ての仕事に共通する最も重要なスキル:現状把握力
どんな職業であれ、最も重要な能力は「現状を正確に把握する力」です。
現実がどうなっているのかを正しく理解できなければ、どんなに素晴らしい夢やビジョンも、ただの「絵に描いた餅」に終わってしまいます。
正確な現状把握のための3つの行動
では、どうすれば現状を正確に把握できるのでしょうか?
- 机上だけではなく「現場」に足を運ぶ
公式なデータや統計だけでなく、実際に現場に足を運び、そこで働く人々の生の声を聞きましょう。 - 「苦言」を素直に聞く
耳に痛い意見こそ、現状を映す鏡です。自分にとって都合の悪い情報も、謙虚に受け入れる姿勢が大切です。 - 全体像を想像する思考力を鍛える
断片的な情報だけで判断せず、様々な角度から得た情報を統合し、物事の全体像を想像する力を養いましょう。
謙虚さが、成長の「仕組み」を作る
優秀な人ほど、常に謙虚で、自分の悪い点を指摘されることを歓迎します。これは、自分の慢心(おごり)を自覚するための仕組みを持っているからです。
苦言を成長の糧とし、調子の良い時でも「これで完璧だ」と満足しない姿勢を持つこと。それが、あなたのキャリアを停滞から守り、さらなる高みへと導く鍵となります。
避けたい「ネームドロッピング」:なぜ人の名前で自分を飾ってはいけないのか?
「〇〇さんと知り合いで…」「以前、××という大企業と仕事をして…」。
こうした言葉で自分の価値を上げようとする人を、「ネームドロッピング」と呼びます。
この行為は、「自分は、他人の名前や実績なしでは価値がない人間です」と公言しているのと同じです。特に、中年世代にありがちな行動なので、過去を振り返り、もし心当たりがあれば見直すことが重要です。
その自慢話、どう見えている?
有名人との関わり、肩書き、過去の実績、特技…。
これらを自慢したくなった時は、一度立ち止まって、その行動が周囲にどう映るかを客観的に考えてみましょう。
自慢話やネームドロッピング、そして求められてもいないアドバイスは、裏を返せば、ありのままの自分に自信がないという心の叫びです。
自分自身の魅力で輝くために
本来、人は誰でも、何の装飾もいらない、ありのままの姿で輝くことができます。
大切なのは、自分自身の内面から湧き出る魅力に目を向けることです。
- 飾らない素の自分でいること。
- 自分自身の力で成果を出すこと。
こうした姿勢が、周囲からの信頼と尊敬を築き、結果的にあなたの真の価値を高めます。他人の力に頼るのではなく、ありのままの自分で勝負する勇気を持ちましょう。
まとめ
この記事では、仕事で一定の成果を収めた時に陥りがちな「天狗」の状態を避け、常に謙虚な姿勢で成長し続けることの重要性についてお伝えしました。
現状に安住せず、他者からの苦言にも耳を傾ける姿勢は、あなたのキャリアをさらに発展させるための鍵となります。
もしあなたが、自身の成長だけでなく、他者の成長をサポートする仕事に興味をお持ちでしたら、「キャリアコンサルタント」という専門職が、その目標に繋がるかもしれません。
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