ストレスをなくす心の教養|禅と仏教に学ぶ、仕事と人生を豊かにする知恵

2021/02/10

心のスキルアップ

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仕事に禅的思考を取り入れ、ストレスを解消 イメージ


この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで


仕事の悩みを解決する禅的思考|ストレスをなくし、生き抜く力を高める4つの知恵


日々の仕事で尽きない悩み。漠然とした不安やストレスを抱えているなら、禅の教えがあなたの心を軽くするかもしれません。禅的思考を取り入れることで、目の前のモヤモヤから解放され、仕事も人生も前向きに取り組む力が湧いてきます。

ここでは、ビジネスパーソンが抱えがちな4つの悩みに応える、禅の知恵をご紹介します。



悩み① 誰からも認められないと感じた時


禅語:而今 (にこん)

「過ぎ去った時間は二度と戻らない。今、この瞬間を何よりも大切に生きなければならない」という意味です。

「誰からも評価されない」と悩む人は、過去の失敗や未来の結果ばかりを気にし、今やるべきことに集中できていないことがほとんどです。過去の出来事に縛られたり、まだ見ぬ未来に不安を感じたりするのではなく、大切なのは「今この瞬間」に全力を尽くすこと。

他人の評価は、あくまで「過去の結果」に対するものです。それよりも重要なのは、あなたが今、自分の本分をどれだけ一生懸命に果たしているか。目の前の仕事に集中し、一つひとつのプロセスを大切にすることで、自ずと未来の成果につながります。



悩み② なかなかチャンスを掴めない時


禅語:少水常流如穿石 (しょうすい つねに ながれて いしをうがつがごとし)

「ほんのわずかな水滴でも、絶え間なく流れ続ければ、やがて固い石に穴を開けることができる」という意味です。

大きな成功やチャンスは、一朝一夕で掴めるものではありません。日々の地道な努力が、着実に実力として蓄えられていきます。一見無駄に見えるような小さな努力も、絶え間なく続けることで、やがて大きな成果を生み出す土台となります。

そして、チャンスは誰にでも平等に訪れます。そのチャンスを掴めるかどうかは、日々の努力の差で決まります。ただ漫然と頑張るのではなく、「自分は何を成し遂げたいのか」という明確な目的意識を持って努力を続けることが、成功への鍵となります。



悩み③ チームがうまく機能していない時


禅語:枯木裏龍吟 (こぼくのりゅうぎん)

「枯れた大木は一見何の役にも立たないが、強い風を受けると龍の鳴き声のような音を立て、周囲を驚かせる」という意味です。

この世に、本当に役に立たない人など一人もいません。チームが機能しないのは、メンバーそれぞれが持つ個性や強みが、適切な場所で発揮されていないだけかもしれません。

チームのリーダーは、メンバーの「持ち味」を深く理解し、適材適所の仕事を割り振ることが重要です。一見やる気がなさそうに見えた部下でも、仕事内容を変えた途端、秘めた才能を開花させ、チームに貢献し始めることはよくあります。枯れ木のような存在にも、人を驚かせる力があることを信じましょう。



悩み④ 失敗した部下をどう叱ればよいか


禅語:全機現 (ぜんきげん)

「一瞬一瞬に、残された力をすべて出し尽くすこと」を説く禅語です。

部下の失敗を叱る時、その失敗が「手を抜いた結果」なのか、「最善を尽くした結果」なのかを見極めることが重要です。

  • 手を抜いた失敗: 叱るべきは「なぜやるべきことをやらなかったのか」という姿勢そのものです。
  • 最善を尽くした失敗: 叱るのではなく、まずはその努力を認めましょう。その上で、「次からは一人で抱え込まずに、周りにアドバイスを求めることも大切だ」と、具体的な改善点を伝え、今後の対策を一緒に考える姿勢を見せることが、部下の成長につながります。

この知恵は、部下を頭ごなしに叱るのではなく、彼らの努力を尊重し、建設的なフィードバックを与えるための羅針盤となるでしょう。


心の汚れを落とす「洗心」のすすめ|ストレス社会を生き抜くための禅的思考

人間が持つ3つの欲を洗い落として心をケアする方法


日々の生活や仕事で、気づかないうちに心に溜まっていく「垢」。人間には、生きる欲、破壊欲、そして承認欲や名誉欲など、さまざまな欲求があり、これらが満たされないと、人は恐怖や不安を感じてしまいます。

仏教では、人生は海を航海するようなものだと説かれています。穏やかな日もあれば、荒波に揉まれる日もある。私たちは常に、心という船の舵取りをしています。体の汚れは毎日お風呂で落とせても、心の汚れをケアできている人は少ないのではないでしょうか。

そこで大切なのが、禅の教えにも通じる「洗心」です。

洗心とは、心を洗い、清らかな状態に保つこと。これは決して難しいことではなく、「時間を忘れて何かに没頭する時間」を持つことで実践できます。



好きなことに「三昧」になり、心を整える


仏教に由来する言葉に「三昧(さんまい)」があります。これは「一心不乱に何かに集中し、心が一定の状態にあること」を意味します。心理学でいう「フロー状態」や「ゾーン」に入る感覚に近く、洗心する上で非常に効果的です。

  • 読書三昧: 好きな本に没頭する
  • 釣り三昧: 釣りに集中し、日常を忘れる
  • ヨガ三昧: 呼吸と体の動きに意識を集中させる

私自身も、好きな曲をピアノで弾いたり、サウナで心身を整えたりすることで、心を洗う時間を作っています。同じことを繰り返し行う「反復」も、心を落ち着かせる上で有効です。



洗心で、ストレスに負けない心をつくる


現代社会は、いつ何が起こるかわからない不確実な時代です。だからこそ、日頃から「洗心」を心がけ、心のコンディションを整えておくことが重要になります。

心が穏やかで満たされていれば、周囲に愛情を注ぐ余裕が生まれます。洗心は、荒波に揺れない心の軸をつくり、ストレスに負けない強さを養うためのセルフケア。自分自身を大切にすることから、人としての器を大きくしていきましょう。


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平社員で入社して9年で取締役まで登り詰めた経験から、激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報を様々な話題から発信中!                      問い合わせいただく、記事転載希望のご質問ですが、リンク、転載元を明記していただければ、全記事、転載自由です。

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