人生100年時代のキャリア戦略:20代から60代まで、年代別で考える働き方と生き方

2020/06/29

成功仕事術

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年代に応じて求められる働き方



この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで


20代のキャリアを飛躍させるためのマインドセットとは?

20代は、あなたのキャリアを築く上で最も重要な時期です。この時期の行動が、将来の可能性を大きく広げます。


失敗を恐れず、挑戦し続ける

「若さ」の最大の特権は、失敗を恐れずに挑戦できることです。20代のうちは、上司や先輩があなたの失敗をフォローしてくれます。新しい仕事や未知の分野に臆することなく、「やらせてください」と積極的にチャンスを掴みに行きましょう。この時期にどれだけ多くの経験を積めるかが、あなたの成長スピードを決定づけます。会社も、すぐに完璧な結果を求めるのではなく、あなたの成長と挑戦する姿勢を評価しています。


目の前の仕事に全力で取り組む

「この仕事に意味はあるのだろうか?」「理不尽だ」と感じることがあるかもしれません。しかし、20代で与えられた仕事は、すべてあなたの成長の糧になります。好き嫌いをせず、目の前の仕事に全力で取り組んでみましょう。がむしゃらに働くことで、思わぬスキルや知識が身につくことがあります。


この時期は、仕事を通じてプロフェッショナルとしての土台を築くことに集中しましょう。吸収力のある20代でどれだけ仕事に没頭できるかが、今後のキャリアを大きく左右します。まずは目の前の仕事に全力を注ぎ、プロとしての基盤を固めることが、あなたの未来を豊かにします。

仕事の壁に直面していませんか?

20代のキャリアを築く上で、多くの人がぶつかる壁や悩みを乗り越えるヒントをさらに知りたい方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。仕事に対するマインドセットやキャリアを最適化する11の法則を詳しく解説しています。

▶︎ 仕事の壁を乗り越える教科書|働き方、マインド、キャリアを最適化する11の法則


30代のキャリア戦略:仕事で「プロ」になり、将来の選択肢を広げる方法

30代は、あなたのキャリアにおける「第二のスタート地点」です。20代で培った経験を活かし、将来を見据えたキャリアを築く重要な10年間となります。


30代前半:自分の軸を見つけ、仕事のプロになる

20代では「仕事にがむしゃらに取り組む」ことが中心だったかもしれません。しかし、30代に入ると、「なぜ働くのか」「どんなキャリアを築きたいか」といった、より深い自己分析が求められます。自分の価値観やモチベーションを再確認し、今後の方向性を明確にしましょう。


この時期に目指すべきは、「仕事のプロ」になることです。具体的には、特定の分野で専門性を確立し、「この仕事ならあの人」と認められる存在になることを目標にしましょう。



30代後半:仕事で実績を残し、市場価値を高める

30代後半は、プロとして「結果」を出すことに集中する時期です。これまでに培ってきた知識やスキル、そして「個性」を最大限に活かし、目に見える実績を積み重ねていきましょう。


「個性」とは、単に得意なことだけではありません。歯を食いしばって乗り越えた苦労や、試行錯誤から生まれた独自のノウハウこそが、あなたの唯一無二の強みになります。


この10年間で確固たる実績を築くことができれば、40代を迎える頃には、様々な企業から声がかかるような、市場価値の高い人材になっているはずです。30代は、仕事、家庭、趣味、健康といった人生のバランスを取り始める時期でもありますが、まずはキャリアの土台を固めることに力を注ぐことが、将来の自由な選択肢を増やすことに繋がります。


40代のキャリア戦略:リーダーシップと人間力を高める「不惑」の働き方

40代は、あなたのキャリアにおける真の成熟期です。これまでに積み重ねてきた経験を活かし、チームや組織を導く「リーダー」としての役割が本格的に求められるようになります。


リーダーシップと後進育成:人を動かす力

40代になると、後輩や部下を育成する機会が格段に増えます。この時期に求められるのは、単に自分自身の成果を出すことだけでなく、「チーム全体をどう動かし、成果に繋げるか」という視点です。


孔子の『論語』が教える「義」や、仏教が説く「利他」の精神は、リーダーシップを磨く上で非常に重要です。これらは、「組織のために自分が何をすべきか」を考える指針となり、真のリーダーとして必要な「責任と覚悟」を養う助けとなります。


「不惑」の時代:迷いをなくし、効率的に働く

40代は「不惑(惑わず)」の年代とも言われます。これまでの豊富な経験から、自分の判断や言動に自信が持てるようになり、迷いが少なくなります。


この時期には、仕事を作り、的確な判断を下し、チームを動かす能力が求められます。20代、30代のように長時間労働で成果を出すのではなく、効率的かつ質の高い仕事を目指しましょう。無駄を省き、核心をつく働き方が、40代のキャリアをさらに充実させます。


また、仕事だけでなく、30代で築き始めた人生の6つの柱(仕事、家庭、教養、財産、趣味、健康)をさらに太く、バランスの取れたものにすることも重要です。この時期に確立した働き方と生き方が、その後のキャリアと人生の豊かさを決定づけます。


仕事の失敗を恐れていませんか?

リーダーとして成長していく上で、失敗は避けて通れません。失敗を乗り越え、部下や周囲から慕われる「人間力」をさらに磨きたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

▶︎ 仕事の失敗を乗り越え成長する!誰からも慕われる「人間力」の磨き方


50代からのキャリア戦略:不安を自信に変える生き方と働き方

人生の折り返し地点となる50代サラリーマンの生き方


「人生100年時代」といわれる現代において、50代はキャリアの終着点ではなく、後半戦を豊かにするための新たなスタート地点です。子育てや住宅ローンがひと段落するこの時期は、漠然とした将来への不安を解消し、会社に依存しない「自立したキャリア」を築く絶好のタイミングです。


ここでは、50代のサラリーマンが充実した人生を歩むために実践すべき、キャリア戦略と行動指針をご紹介します。


50代で取り組むべき2つのキャリアプラン

50代のキャリアは、大きく2つの道に分かれます。自身の理想とする未来に合わせて、どちらの道に進むべきか考えてみましょう。

1. 定年後のセカンドキャリア準備

定年退職後も自分らしく働き続けたい方は、今から準備を始めることが重要です。

  • 資産運用を始める: 退職金の運用を見据え、少額からでも投資の基礎知識(PBR/PERなど)を学び、実践してみましょう。
  • 「できること」「好きなこと」の棚卸し: これまでの経験を振り返り、何が得意で、何をすれば生きがいを感じるのかを整理します。これは、新しいキャリアのヒントにつながります。
  • 興味のある分野に挑戦: 読書やセミナーなどを通じて、漠然とした興味を具体的な行動に移してみましょう。


2. 経営層へのステップアップ

役員など、組織の中枢でリーダーシップを発揮したい方は、さらなる能力開発が求められます。

  • 仮説思考力の強化: 答えのない状況で最適な判断を下すために、日常から「なぜだろう?」と仮説を立てる習慣をつけましょう。
  • 徹底した実行力の養成: 一度口にしたことは、どんなに小さなことでも必ず行動に移す訓練をしましょう。この積み重ねが、経営層に必要な実行力を鍛えます。

50代が実践すべき4つの行動指針

キャリアプランを立てるだけでなく、日々の行動を変えることも重要です。

1. 手の届く「夢や目標」を掲げる

若い頃のような壮大な夢ではなく、身近で実現可能な目標を持ちましょう。自分の強みを活かした社会貢献を考えることで、定年後の生活基盤を安定させることにも繋がります。


2. 「あるがまま」の自分を受け入れる

他者の評価に振り回されるのではなく、ありのままの自分を受け入れ、自然体で生きることを大切にしましょう。自分を好きになることで、他人にも真摯に向き合えるようになり、より良い人間関係が築けます。


3. 「今、できること」に集中して取り組む

漠然とした不安は、目の前の「今、できること」に真剣に取り組むことで解消されます。その小さな行動は、やがて周囲に伝わり、新たな出会いや仕事のチャンスを呼び込みます。


4. 新たな人間関係を築く

健康や財産があっても、支え合う仲間がいなければ人生は寂しいものです。これまでの職場の人間関係に加え、趣味やコミュニティを通じて新たな人間関係を築くことで、人生に新たな楽しみや生きがいが生まれます。

これらの行動指針を実践することで、50代以降の人生は、不安に満ちたものではなく、充実した納得のいくものになるでしょう。


漠然とした不安、どうすればいい?

将来への不安やネガティブな気持ちを抱えている方は、その悩みを解消するヒントが詰まったこちらの記事もおすすめです。心が軽くなる「プラス思考」の習慣を身につけて、前向きに毎日を過ごしましょう。

▶︎ 不安解消から自信構築まで:心が軽くなるプラス思考の習慣と乗り越え方


60代からのキャリア:お金から解放され、社会貢献と知識の再構築へ

60代は、これまでの仕事から離れ、新しい人生のステージを歩み始める時期です。会社組織のしがらみや社会的地位から解放され、お金を稼ぐための仕事ではなく、本当にやりたいことや社会貢献に目を向けることができます。


知識の「再構築」と「加工力」を鍛える

これまでのキャリアで得た知識や経験を活かし、新しい価値を生み出す「知識の加工力」を身につけましょう。そのためには、既成概念を疑い、多様な考え方を受け入れる習慣が重要です。


  • 異なる意見を尊重する: 自分と違う考え方を頭ごなしに否定せず、部分的に賛成できる点や、譲れない点を冷静に分析することで、思考力と人間としての幅が広がります。
  • 新しい発想を生み出す: この習慣は、新しいアイデアや創造性を高めることにも繋がります。長年の経験に、柔軟な思考を組み合わせることで、あなただけのユニークな価値を生み出せるでしょう。

「面白い人」として生きる

定年を迎える頃には、その人の社会的地位や生産性よりも、人間的な魅力や話の面白さが評価されるようになります。


そのため、若い頃から、お金や地位から離れた時に「自分は何がしたいのか」「どんな自分になりたいのか」を考えておくことが大切です。60代は、これまでの人生で培ってきた知識や人間性をフル活用し、本当に自分がやりたいことに取り組む絶好の機会です。


ボランティア活動や地域コミュニティへの参加など、社会のためになる行動を通じて、新たな生きがいや人とのつながりを見つけていきましょう。


「個の時代」のキャリア戦略:プロフェッショナルとして生き残るために

今の時代は、「本物」が評価される時代です。言い換えれば、プロフェッショナルとして専門性を確立しなければ、生き残りが難しい時代になりました。プロフェッショナルとは、その仕事を通じて周囲の人々が喜んでお金を支払ってくれる、価値を提供できる人のことを指します。



自分でキャリアをデザインする時代へ

これまでの日本では、会社が個人のキャリアを主導する働き方が主流でした。しかし、現代は「個の力」が強まり、自分のキャリアを自分でデザインする時代に突入しています。年功序列が崩れ、転職や独立も当たり前になった今、一つの会社に勤め続けることだけが正解ではありません。


組織に依存するのではなく、一人ひとりが専門性を発揮し、協力し合う働き方が求められています。この変化の背景には、人材の流動化があります。



セルフコントロールで長く楽しく働く

このような変化の時代を生き抜くためには、セルフコントロールセルフモチベーションが不可欠です。

  • モチベーションの維持: 自分のやる気スイッチを押してくれる人や物事を常に身近に置き、自分自身を上手くハンドリングできる状態を保ちましょう。
  • 主体的なキャリア形成: 「今の会社に残る」「転職する」「独立する」といった選択肢を、他者ではなく、自分自身の意思で主体的に決めることが重要です。

自分のキャリアは、誰かに任せるものではなく、あなた自身が築き上げていくものです。プロフェッショナルとして市場価値を高め、長く楽しく働き続けるための第一歩を踏み出しましょう。


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